宮里美香選手:ゴルフLPGA初優勝を振り返る 「みんなと同じステージに立てた」

LPGAツアー初優勝も経験した今季の戦いを振り返った宮里美香選手 Getty Images
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LPGAツアー初優勝も経験した今季の戦いを振り返った宮里美香選手 Getty Images

 女子プロゴルフの最高峰といわれるLPGAツアーで活躍する宮里美香選手の姿を追ったWOWOWのドキュメンタリー番組「ノンフィクションW プロゴルファー宮里美香~世界一への誓い~」が30日、放送される。序盤は苦しんだものの、念願の初優勝も経験するなど充実した宮里選手の12年シーズンを振り返る内容で、宮里選手は「世界一」を目標に掲げ、優勝できなければLPGA撤退も考えたという。今季の戦いを終えた宮里選手に聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 −−今年でLPGAツアーに参戦して4年になります。初めてLPGAツアーに挑戦したときの実感は?

 思った以上に、やっぱり厳しかったです。移動距離も半端じゃなかったですし、そういう中での4日間の戦いなので、みんな本当にタフだなと思いました。

 −−実際ツアーに参戦して感じたことはありましたか?

 そうですね、米国で戦いたいっていうのが昔からの夢でした。それが実現し、09年から戦うことができて、初年度から優勝争いにからむことができていましたが、やはり最終日に成績を伸ばせないということが最初の1年は多かったですね。でも経験を積むうちに、だんだん最終日に成績を伸ばすゴルフができてきました。

 −−LPGA参戦4年目となる今シーズン、ツアーが始まる前どんなことを考えましたか?

 3シーズン目となった昨年のメジャーではすごくいい成績が残せたので、だいぶ自信はついていたのですが、やはり勝ち星がないということにすごく悔しい思いをしていました。ですから、今シーズンが始まる前はもう本当に今年が最後という気持ちで戦おうと思っていました。

 −−「世界一」という目標を掲げた具体的な意味はなんでしょう?

 世界で通用するような精神面が強いプロゴルファーになりたいと、小さいころからいっていました。昔から一緒に戦っているヤニ・ツェン選手が、今、女子世界ランキング1位になっていて、私もやっぱり世界ナンバーワンになりたいなと思ってこの目標を掲げました。

 −−いつ勝ってもおかしくない状況といわれ続けた中で、今年の初優勝でした。セ−フウェー・クラシックの優勝をどう受け止めていますか?

 優勝までもう少しですねと周りに何度も何度もいわれ続け、自分でもそうなのかなと思っていたりしましたし、いいゴルフはしているし、絶対に結果はついてくるという考えは持っていました。勝とう勝とうと思ってもそう簡単にうまくいかないのがゴルフですが、この試合は最初から「とばすぞ」という気持ちで臨んであの優勝につながりました。

 −−勝つことによる自信で、ワンステージ上がるような扉が開いたような感覚はありますか?

 優勝したことで、やっとみんなと同じステージに立てたかなという感じはします。今まではLPGAの舞台に立てたという意味では同じステージでしたけど、昨年、一昨年はシードをとって優勝争いもしてきたけど、そこからあと一歩二歩というところで優勝はできていませんでしたから。そこらへんが、やっと優勝できたことで大きく成長した部分だと思います。

 「ノンフィクションW プロゴルファー宮里美香 ~世界一への誓い~」は、30日午後10時からWOWOWプライムで放送。

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