東池袋大勝軒:伝説のラーメン店がドキュメンタリー映画化

映画「ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密」の(左から)山田敏弘プロデューサー、印南貴史監督、西村朗プロデューサー
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映画「ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密」の(左から)山田敏弘プロデューサー、印南貴史監督、西村朗プロデューサー

 東京・東池袋にあるラーメンの名店「大勝軒」を10年以上にわたって取材したフジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」の企画が、ドキュメンタリー映画「ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密」と題して映画化されることが、このほど明らかになった。ナレーションは俳優の谷原章介さんが担当する。谷原さんは「本当にラーメン好きとしては、これほど光栄なことはない。昔の大勝軒の熱気と、ラーメンよりも温かい山岸さんの人柄を感じてもらえれば」とコメントを寄せている。

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 「ザ・ノンフィクション」は、業界内で「ラーメンの神様」と呼ばれている東池袋大勝軒の主人・山岸一雄さんを10年以上にわたって取材し、02年、05年、11年と3回にわたって「ラーメンより大切なもの」と題して放送。映画化にあたっては、これまでの映像を再編集し、山岸さんの故郷・長野県の美しい情景など新たに撮影した映像も加えた。映画のエンディング曲「ふるさとのメロディー」は、作曲家の久石譲さんが今作のために書き下ろした。

 同局で行われた会見で、西村朗プロデューサーは「タレントがいるわけでもなく、華やかさもないドキュメンタリーの映画はヒットが難しいが、たとえドラマ化しても、リアルなドキュメンタリーの方がはるかに迫力がある。長さを気にせず、CMも入らないので楽しんでほしい」と作品の出来に自信を見せた。谷原さんの起用については「(テレビの)ノンフィクションでも何度もナレーションに起用されている。甘いけれど、しっかりと人生を語れる声。谷原さんはB級グルメなどやラーメンが好きで『大好きなラーメンの、しかも大勝軒はよく知っている』と、快く引き受けてくれた」と語った。

 メガホンをとった印南貴史監督は、ドキュメンタリー撮影開始の当時、約4カ月間にわたって週2、3回は店に通って、山岸さんを承認を得たといい、「ラーメンのおいしさよりも(山岸さんの)人間の魅力に引かれた。映画化は感無量です」と喜び、「これはラーメンの映画じゃない。普遍的な人間の話。映画化は本当によかった。何よりも(山岸さん)本人が喜んでくれた」と笑顔で明かした。映画は、6月8日に店舗最寄りの映画館「シネマサンシャイン池袋」(東京都豊島区)ほか全国で順次公開。(毎日新聞デジタル)

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