戸田恵梨香:SPECシリーズ完結に「疲れ果てた」

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 女優の戸田恵梨香さんが、加瀬亮さんとダブル主演して人気を集めたテレビドラマ「SPEC」シリーズ(TBS系)についてこのほど、俳優の神木隆之介さんとともに取材に応じた。今秋放送予定のスペシャルドラマと、11月に公開予定のシリーズ完結編となる映画2部作を撮り終えた戸田さんは「連ドラをやっているときは、ただの刑事ものだと思ってたんですが、この物語はこんなに深かったんだ」と語り、「疲れ果てたな」とひと言。「SPECという作品は私の財産になった」と充実の笑みを見せた。(毎日新聞デジタル)

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 ドラマ「SPEC」は、ドラマ「ケイゾク」の世界観を引き継いだ設定で、未解決事件の捜査強化のため、捜査1課弐係(ケイゾク)に加え、新たに公安部に設立された「未詳事件特別対策係」(ミショウ)の捜査員が、特殊能力(SPEC)を持つ犯罪者を相手に息詰まる攻防を繰り広げるミステリー。スペシャルドラマは、連続ドラマでは描かれなかった当麻の過去のエピソードが描かれる。

 IQ201の変人刑事・当麻紗綾を演じた戸田さんは「(連ドラのときに)やることを決めたのは、役者として幅、自由を手に入れたい。この作品できっと自由を手に入れられるんだなという前向きな気持ちだった」と振り返った。一方で、スペシャルドラマで過去の当麻を演じることになったときは「しゃべり方、歩き方すべてを結構作ってしまったので……。連ドラのときの歩き方になっていくように緻密に練っていかないとだめだと迷走しちゃった。迷いながら撮影してたんで、監督に『大丈夫ですか?』といちいち確認した」と苦笑交じりに苦労を語った。

 当麻を憎む一十一(にのまえ・じゅういち)を演じた神木さんは「僕は連続ドラマがシリーズになると思っていなくて、謎が残ったまま映画もやっていた。やっと謎が分かってスッキリ。台本は読者として楽しんで読んじゃいました」と笑顔。「(スペシャルドラマは)連ドラの時より憎しみを入れて演じるように意識しました。連ドラの時より当麻を見る目がきついと思います」と役作りを語った。またシリーズについて「壮大だったなと思います。すごい物語に巻き込まれてしまったというイメージ」と振り返った。

 続編を期待する声もあるが、戸田さんは「これで本気で終わる。完全完結させている」ときっぱり。「3年間作ってきた作品は強い。キャストスタッフチームがとんでもない。みんなの気合の入り方が一段と高まっていた。思いが届けばいいな」と、スペシャルドラマの放送と映画の公開に思いをはせていた。

 スペシャルドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~零」はTBS系で今秋放送予定。映画「劇場版 SPEC~結(クローズ)~」は「漸(ぜん)ノ篇」「爻(こう)ノ篇」の2部作で11月に公開予定。(毎日新聞デジタル)

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