谷原章介:岡田准一は「武士みたい」 官兵衛を導く軍師役

NHK提供
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 人気グループ「V6」の岡田准一さんが豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛役で主演を務めるNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」。第9回(2日放送)では、秀吉の最初の参謀で、官兵衛を導く孤高の軍師・竹中半兵衛が、ついに官兵衛と対面する。半兵衛を演じる俳優の谷原章介さんは「名軍師といわれるような人なので、ガッツポーズでした。すごくうれしいと思った」とオファーされたときを振り返る。主演の岡田さんを「武士みたいな人」と表現する谷原さんに、岡田さんとのエピソードや、秀吉役の竹中直人さんの印象などを聞いた。

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 ◇三英傑に重用された官兵衛

 黒田官兵衛は、戦国時代末期に“天才軍師”と称され、信長、秀吉、徳川家康の三英傑に重用され、九州・福岡藩52万石の礎を築いた人物。官兵衛が30歳のとき、39歳の秀吉と出会って意気投合し、義兄弟の契りを交わす。本能寺の変で信長亡き後は、官兵衛が秀吉を支え、天下取りを後押しした。

 ◇竹中直人は「癒やし」

 「軍師官兵衛」では、1996年の大河ドラマ「秀吉」で主演を務めた竹中直人さんが、18年ぶりに豊臣秀吉を演じて話題を集めている。このことについて谷原さんは「竹中さんは日本で秀吉をやらせたら右に出る人がいない。その秀吉とご一緒できるので僕自身もうれしい」と喜んでいる。竹中さんとの時間は「癒やし」だといい、「1日24時間、口笛を吹いているか、歌をうたっているか、ふざけているかのどれか。こちらの肩の力を抜いてくださる方」と印象を語り、「秀吉の役を魅力的にしているのは竹中さんなんだと思う」と笑顔を見せる。

 ◇岡田准一は「やんちゃ」で「おちゃめ」

 一方、岡田さんの印象については、「ストイックに自分が追い求めることを自分に課していますし、それを周りに対してプレッシャーをかけるわけでなく、無言のうちに『岡田君がやってるから』とこっちも気が引き締まるようなオーラをまとっている方」と表現する。同時に「やんちゃ」で「おちゃめ」で「スタッフさんをすごく大事にしている」といい、「メークされながら、スタッフの似顔絵を描くんです。よく似ているけど、ほんとにひどい。へたという意味ではなく、ひどく面白くて……。小学生みたい」と岡田さんの意外な一面を明かす。

 「感情で突っ走ることが多い」という“動”の官兵衛に対し、半兵衛は“静”の要素があると評する谷原さん。官兵衛とは「対照的なものでいたい」という思いから、「どこか一歩引いたところから見るように心がけている」という。「ずっと動かない人物が少し目線を動かしただけで意味が出てくる」といい、「むだな動作をなるべくしないことを心がけている」と役作りについて語る。

 また、「感情と自分の頭(の考え)を完全に分けて考えられることが(半兵衛の)特色で、面白いところ」と分析し、官兵衛の「熱さ」に「(半兵衛が)引きつけられているところもある」と持論を展開した。最後に、「半兵衛の官兵衛に対する思いを、視聴者の皆さんに感じていただけたらうれしい」と視聴者に呼びかけた。大河ドラマ「軍師官兵衛」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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