米倉涼子:松本清張ドラマでまたまた悪女 「演じるの楽しい」

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 女優の米倉涼子さんが30日、自身が主演する松本清張原作のスペシャルドラマ「強き蟻」(テレビ東京系)の記者会見に登場。10億円の財産を独り占めするため、夫の寿命を緩やかに縮めようと企む妻を演じる米倉さんは“悪女”を演じることについて「違和感とか、悪女に見られたらいやだなとかそういう気持ちになったことは一度もないんです」とコメント。「普通はなるべく自分はいい人でありたいとか思うものだけど、(悪女を演じるうえでは)そんなこと思わなくてもいいから。辛いことやたまっていることを全部出しちゃえばいいじゃん、という気持ちです。楽しいんですよ、人をいじめていると」と“悪女”な一面をのぞかせ、会場を盛り上げた。

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「強き蟻」はテレビ東京の開局50周年を記念した特別企画。米倉さん演じる伊佐子が、橋爪功さん演じる夫・沢田信弘の財産を狙い、夫の寿命を縮めようと周囲の男女を巻き込みながら計画を進めていく……というストーリー。高嶋政伸さん、宅麻伸さん、要潤さんらも出演する。

 他局で数々の清張作品の主演を務め、悪女役も演じてきた米倉さんは、清張作品について「初めて(仕事で)出合った清張作品が『黒革の手帖』という作品だったのですが、ちょうど自分が『まだまだ私には絶対に何かあるはずだ、負けてたまるか』と思っていた時期とリンクしていて、すごく肌に合ったんです。それを繰り返していくごとにいつも喜びを感じていました」と、自身の経験を重ね合わせてその魅力を表現。「(清張作品は)一見暗いドラマに感じるけど、女性から見るとすごく応援してくれているドラマなんじゃないかな、と思います。そこに共感して、いつもやりがいを感じています」と演じる喜びを語った。

 また、テレビ東京のドラマに出演するのは初めてという米倉さんは、「重圧がのしかかっております」と場を沸かせたあと、「すごく大人の現場で楽しく、毎日刺激的な撮影の時間を過ごすことができました」と撮影現場の感想を語った。7月2日午後9時放送。

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