俳優の佐藤健さんと女優の宮崎あおいさんが、2015年春公開の映画「世界から猫が消えたなら」(永井聡監督)で初共演することが16日、分かった。「モテキ」「電車男」などを手がけた映画プロデューサーの川村元気さんの発行部数70万部を突破した人気小説が原作で、佐藤さんは主人公の郵便配達員の「僕」と「自分と同じ姿をした悪魔」の二役、宮崎さんは僕の初恋の相手の「彼女」を演じる。
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佐藤さんは「二役ということに強く興味を引かれました。これほど挑戦しがいのある役をいただけて本当に光栄に思います。どんな映画になるのか今はまだ想像できませんが、永井監督がオシャレな方なのでオシャレな映画になりそうです。とりあえず台本は号泣でした。精いっぱい演じさせていただきます。楽しみに待っていただけるとうれしいです」と意気込んでいる。宮崎さんは「もともと好きな小説だったので、今回参加させていただけることがとてもうれしいです」とコメントを寄せている。ほかに濱田岳さんが、佐藤さんが演じる僕の親友・ツタヤ役で出演する。
「世界から猫が消えたなら」は、スマートフォン向け無料通話・チャットアプリ「LINE(ライン)」を使って川村さんが発表した小説が原作で、余命わずかと宣告された郵便配達員が、自分と同じ姿をした悪魔と「世界から何かを一つ消すことで、一日の命を得る」という取引をしながら、かつての恋人、親友、家族とのきずなを確かめていく姿を描く。2013年の本屋大賞にノミネートされたほか、今年、NHKでラジオドラマ化された。
映画は、「ジャッジ!」などの永井監督が手がけ、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」「おひさま」などの岡田惠和さんが脚本、Mr.Childrenのプロデューサーとして知られる小林武史さんが音楽を担当する。10~11月に北海道、アルゼンチンなどでロケを行う予定。
永井監督は、映画について「生きるというテーマを、夢と現実を織り交ぜて描いた新しい形のファンタジー作品です。映像化不可能と言われていた原作なので、やりがいを感じています。映画ならではの表現を楽しんでください」と話している。
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