今週シネマ:28、29日公開の映画「寄生獣」「フューリー」「くるみ割り人形」…

映画「寄生獣」メーンビジュアル (C)2014映画「寄生獣」製作委員会
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映画「寄生獣」メーンビジュアル (C)2014映画「寄生獣」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。29日公開の「寄生獣」(山崎貴監督)は岩明均さんの名作SFマンガを実写化。主人公・新一役を俳優の染谷将太さんが演じ、新一の右手に寄生したパラサイト「ミギー」の声を俳優の阿部サダヲさんが担当していることも話題だ。そのほか29日には女優の有村架純さんがヒロイン・クララの声優を務めた劇場版人形アニメ「くるみ割り人形」(増田セバスチャン監督)などが公開。28日には米俳優のブラッド・ピットさんが主演のみならず製作総指揮を務めた「フューリー」(デビッド・エアー監督)が公開された。

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 「寄生獣」は1990~95年に「月刊アフタヌーン」(講談社)に連載された人気マンガが原作で、謎の寄生生物・パラサイトのミギーが右手に寄生した高校生・泉新一と、他のパラサイトとの戦いなどを描いている。新一の同級生でヒロインの村野里美役で橋本愛さんが出演しているほか、深津絵里さん、東出昌大さん、余貴美子さんらが出演。実写映画では、原作とは違って新一がシングルマザーの母・信子に育てられているという設定になっており、母と子、母性により焦点が当たっている。「永遠の0」(2013年)や「STAND BY MEドラえもん」(14年)で知られるVFXの名手、山崎監督が手掛けた。

 劇場版人形アニメ「くるみ割り人形」は1979年のサンリオの実写人形アニメーションを3D映画としてよみがえらせたファンタジー作。主人公のクララが、大切なくるみ割り人形を追って人形の国に迷い込み、人形とネズミの戦いに巻き込まれる……というストーリー。広末涼子さんが二つの頭を持つ悪役の白ネズミ女王・マウゼリンクス夫人役で声優に初挑戦したほか、市村正親さん、藤井隆さん、吉田鋼太郎さん、元「AKB48」の板野友美さんらが声優として出演。テーマ曲をきゃりーぱみゅぱみゅさんが担当している。

 「フューリー」は、第2次世界大戦末期を舞台に、「フューリー(=激しい怒り)」と命名された戦車で、最後の抵抗としてドイツ軍に立ち向かった米軍兵士5人の想像を絶する1日の出来事を描いている。映画史上初めて本物のティーガー戦車を使用するなどリアリティーを追求した白熱の戦闘シーンが見どころとなっている。

 そのほか29日には、「機動警察パトレイバー」シリーズの実写化プロジェクト第6弾「THE NEXT GENERATION パトレイバー 第6章」、なもりさんの人気マンガが原作のアニメシリーズ劇場版「ゆるゆり なちゅやちゅみ!」(畑博之監督)、ジャズミュージシャンのビル・エバンスさんと共演した「ワルツ・フォー・デビー」で国際的な名声を築いたスウェーデン出身の世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドさんの半生を描いた「ストックホルムでワルツを」(ペール・フライ監督)、14年の第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも出品されたアフガニスタンから撤退する直前のドイツ連邦軍を描いた「クロッシング・ウォー 決断の瞬間(とき)」(フェオ・アラダグ監督)などが公開される。

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