ミュージシャンで俳優の金子ノブアキさん、ヒップホップグループ「スチャダラパー」のBoseさん、お笑いコンビ「ハライチ」の澤部佑さんが25日、東京・辰巳のWOWOWで、27日に放送される同局の特別番組「2015NBAファイナル総集編～新たな歴史の1ページ」の収録を行った。NBAの大ファンで同局のNBA番組のゲスト解説としておなじみの3人に、番組収録後、今季のNBAについて振り返ってもらった。

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　－－NBA好きの3人が収録で一堂に会するのは珍しいですね。

　Boseさん：WOWOWがNBAをやり出す前、あっくん（金子さん）とは昔から仕事で一緒になったりとか、澤部君とは別の事で会ったりしていて、こそこそとNBAの話をしていたんですが、それがこうやってテレビでやることになって（笑い）。うれしいですね。

　金子さん：俺、この仕事、超向いているなって。天職だよね。うちら超楽しんでやってます。

　澤部さん：仕事感はないですね（笑い）。視聴者の方はどう思ってるんだろう。

　－－今季はゴールデンステート・ウォリアーズが優勝しましたが、同チームのファンの金子さんはどう見てましたか？

　金子さん：4年前くらいからウォリアーズファンって言っていたんですけど、そのときの、「ずいぶんマニアックだなって」っていうみんなのリアクションを忘れてません（笑い）。今年はここ（WOWOWのスタジオ）で優勝を見届けたんですが、「すげえな、優勝とかしちゃうんだ」って思って、本当に感慨深かったですね。

　Boseさん：「俺の力なんじゃない？」って言ってたよね（笑い）。よくあっくんとウォリアーズの話をしていたんですが、だいたい昔話になるんです。90年代のあのころ強かったねって。だから今季は強くてびっくりした。どっから歯車が合いだしたんだろうね。

　金子さん：去年くらいからじゃない。（前ヘッドコーチの）マーク・ジャクソンがチームを作って、そのチームのムードもよかった。その上に（現ヘッドコーチの）スティーブ・カーが入ってきて、ディフェンスがよくなった。（チームとして）かみ合っているって感じでしたね。

　－－ファイナルで敗れたクリーブランド・キャバリアーズですが、Boseさんはシーズン当初注目チームに挙げていましたね。

　Boseさん：NBAのファンとしても、（同チームの代表選手）レブロン・ジェームズと（ウォリアーズの代表選手の）ステフィン・カリーが当たるという美しい、いいファイナルでしたね。シーズン当初、こうなったら面白いって予想していた2チームが当たりましたから。楽しいシーズンでした。

　澤部さん：華のあるチームが残ってよかったですよね。僕は（対戦成績）4－1くらいでウォリアーズ勝利かなと思ってましたけど、ファイナルが始まってみれば、レブロンが面白くしてくれましたね。

　－－それぞれ今シーズンを総括してください。

　金子さん：結果論ですが、大きく歴史が動いたシーズンだったかな。ファンとしてうれしいのは、ウォリアーズはプレースタイルが“ウォリアーズらしさ”を失っていないんですよ、ずっと前から。速いし、ジャンプシュートのチームだし。スタイルを変えずに勝利を求めていて。だから、結婚した女性が新婚のときに「私こんなに幸せでいいのかしら」みたいなことを言う人がいますけど、そんな気分ですよね（笑い）。40年ぶりの優勝ですからね。ただ、“勝ちぐせ”みたいなのがまだないから、来期から追われるチームになってどうなるかですね。

　澤部さん：新時代の幕開け感がすごいですね。僕がNBAを見始めたのは90年代後半だったんで、ウォリアーズがファイナルに行くというのが、「あれ、これファイナルだっけ？」みたいな（笑い）。“ファイナルだっけ感”が強かった、それくらい新時代でした。

　金子さん：ロサンゼルス・レイカーズやニューヨーク・ニックスが（プレーオフに）いなかったしね。ウォリアーズファンですが、レブロンに勝たせたあげたいという気持ちもあったんです。地元のクリーブランドで。

　Boseさん：俺も最後キャバリアーズを応援していたんです。レブロンを勝たせてあげたいんだよね。

　金子さん：そう！　ファイナルは複雑だった。泣けちゃったもん、最後。だから、来季は楽しみですね。

　Boseさん：キャバリアーズに戻ったとか、レブロンが今季、話題を作っていたので、頑張れって思って見ていましたね。レブロンをより好きになりました。

　－－BoseさんはWOWOWの「NBAバスケットボール14－15シーズン」のイメージソングも歌っていましたが。

　Boseさん：これはうれしかったですね。子供の夢がかなったみたいで、番組で曲がかかるとジーンとしましたね。

　－－最後にファイナルに残った2チームの来シーズンをどう見ていますか？

　Boseさん：キャバリアーズはまだ完成形が見えていないし、逆にウォリアーズは完成していて、「はいどうする？」っていう感じで。

　金子さん：2連覇、3連覇するチームって、2年目がよくないことが多いんですよ。（ほかのチームに）追いかけられて、たたきに来るから。それ（対ウォリアーズ）を念頭において周りがチーム作りをしてきたときに、監督の手腕が問われるね。もちろん選手も。

　澤部さん：僕はレブロンに優勝してほしい。2チームのことではないですが、レイカーズやニックスも頑張ってほしいですよね。

　＊＊WOWOWでは、今シーズンのNBAファイナルの模様をドキュメントタッチで紹介する「2015NBAファイナル総集編～新たな歴史の1ページ」を、27日午前11時からWOWOWライブで放送する。また、同局のNBA番組のキャスターを務める長澤壮太郎さんが出演する番組「長澤壮太郎presents オフもSo！スポ」を7月25日から毎週土曜、WOWOWメンバーズオンデマンドで配信する。