特撮ドラマ「スーパー戦隊」シリーズの夏恒例の単独映画「手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!」(中澤祥次郎監督)が8日に公開される。 「手裏剣戦隊ニンニンジャー」は、2015年で生誕40周年を迎えるスーパー戦隊シリーズの39作目で忍者がモチーフになっている。劇場版はニンニンジャーが敵に襲われている城主を救出するミッションに挑み、強敵とのバトルを繰り広げる。物語のキーマンであり、たたりで恐竜の姿になってしまった城主・八角辰之助をお笑いコンビ「FUJIWARA」の藤本敏史さんが好演している。
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伊賀崎天晴(西川俊介さん)らニンニンジャーは、ラストニンジャこと史上最強の忍者・伊賀崎好天(笹野高史さん)から“夏休みの宿題”を出される。それは、忍びの者だけが行ける「忍隠れの里」にある「忍隠れ城」の城主・八角辰之助(藤本さん)の救出だった。ニンニンジャーたちは救出に成功するが、辰之助はたたりで恐竜の姿に変えられていた。そして、好天から課せられた宿題はもう一つあり、忍隠れの里に「LOVE & PEACE」をもたらすという使命だった。ニンニンジャーは、里の人たちを助けるために牙鬼軍団の侍大将・弓張重三に戦いを挑み……というストーリー。
忍者がモチーフの戦隊だけあって、城や殿様といった題材とは相性がよく、城壁を駆け上がるなどの忍術アクションも決まっている。課せられたミッションが宿題という設定も夏休みらしさを醸し出し、殿様のゆるキャラを想像させる恐竜姿も可愛らしく、少しゆるさを交えた展開で和ませてくれる。上映時間こそ短いものの劇場版ならではの迫力で、熱いアクションとストーリーが楽しめる。天晴の真っすぐな情熱もまぶしく、見ていて爽やかな気持ちにさせられる。忍者ゆかりの地である三重県伊賀市と滋賀県甲賀市で撮影したという映像も見どころだ。エンディングのダンスも、もちろん見逃せない。「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」と同時上映。丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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