俳優の上川隆也さんが主演するWOWOWの「連続ドラマW　沈まぬ太陽」の追加キャストが13日発表され、夏川結衣さん、檀れいさん、小泉孝太郎さんら豪華キャストが出演することが分かった。夏川さんは上川さん演じる主人公・恩地元の妻・りつ子役で、板尾創路さん、草刈民代さん、若村麻由美さん、古谷一行さん、國村隼さんの出演も決定。5月8日から毎週日曜午後10時に放送されることも明らかになった。

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　ドラマは、2009年に渡辺謙さん主演で映画化もされた故・山崎豊子さんの社会派小説が原作。ドラマでは、国民航空の労働組合委員長を務める主人公・恩地元（上川さん）と、同志の行天四郎（渡部篤郎さん）は経営陣と対立するが、恩地は海外のへき地に左遷され、行天は幹部に取り入り出世していく。恩地はやがて旅客機の墜落事故を引き起こした国民航空の中で、新会長から組織にはびこる不正を調査する役割を与えられ奔走するが、そこに常務にまで上り詰めた行天が立ちはだかり……というストーリー。

　今回発表された追加キャスト8人は第1部（全20話中の8話）に出演予定。夏川さんは「山崎豊子さんの代表作に参加するということで、光栄であると同時に身が引き締まる思いです。 恩地元を真摯（しんし）に演じられている上川さんと共に、その妻であるりつ子という1人の女性を丁寧に演じていきたいです」とコメント。

　恩地、行天と共に組合活動に参加する客室乗務員の三井美樹を演じる檀さんは「全20話でつづられるこの大作を、成功に導くために、精いっぱい三井美樹を演じたいと思います。豪華なキャストとスケールの大きなストーリーで、一話も見逃せないほど、内容の濃い素晴らしい作品になると思います。どうぞお楽しみに待っていてくださいね」とアピールしている。

　また、恩地と行天を尊敬する国民航空の労働組合員・沢泉正夫を演じる小泉さんは「素晴らしい原作に素晴らしい脚本で今からワクワクしております」とコメント。国民航空の労務課長・八馬忠次を演じる板尾さんは「WOWOW連ドラ史上No．1の作品になると確信してますので、楽しみに待っててください」と期待している。

　なお、草刈さんはコーヒー農園主の妻で「アフリカの女王」と呼ばれる耀子・ヒギンズ、若村さんは行天の妻・麗子、古谷さんは恩地らと対決する国民航空の社長・桧山衛、國村さんは国民航空の労務担当取締役・堂本信介をそれぞれ演じる。ドラマは昨年12月下旬にクランクインし、約1カ月にわたる過酷なアフリカ・中東ロケを経て現在も撮影中。