“世界のニナガワ”といわれた舞台演出家の蜷川幸雄さん(享年80)の訃報に接し、俳優の市村正親さんが12日、所属事務所を通じてコメントを発表した。
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市村さんは1999年、蜷川さんが演出する彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市)の公演「リチャード三世」に出演。その後、蜷川さんが演出する「ハムレット」や「NINAGAWA・マクベス」にも出演した。
市村さんは「50歳で『リチャード三世』で初めて演出していただきました。その後『ハムレット』を53歳。イチ(市村)でハムレットをやりたいと言われ。こんなに光栄なことはありませんでした。そして蜷川さんの代表作『NINAGAWA・マクベス』をやらせていただきました。渾身(こんしん)の魂からの演出に心から感謝です。最後の演出でしたがニーナ(蜷川さん)と出会うことができて本当に役者としてシェークスピア俳優にさせていただきました。感謝してもし切れません」と感謝の言葉を述べ、亡くなったことについて「運命を呪います。しかし現実を受け止め、これからは天国からの演出に心を傾けたいと思っています」とつづっている。そして最後に「悔しいです! さびしいです!」と結んでいる。