特撮ドラマ「仮面ライダーゴースト」の劇場版最新作となる「劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂(アイコン)とゴースト運命の瞬間(とき)」(諸田敏監督)が6日に公開される。「仮面ライダーゴースト」(テレビ朝日系)は、主人公の天空寺タケル(西銘駿さん)が異世界の怪人「眼魔(がんま)」の手により命を失い、完全に生き返るため「15の偉人」のアイコンを求めて戦う設定が注目を集めている。劇場版ではタケルが全世界の人間をゴーストにしようとたくらむダークゴーストの陰謀に立ち向かう。新たなライダー「仮面ライダーゼロスペクター」に変身する深海大悟役で俳優の沢村一樹さんがゲスト出演している。
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ある日、天空寺タケル(西銘さん)たちの前に、3人の仮面ライダーダークネクロムを率いた仮面ライダーダークゴーストが現れる。戦いの中、タケルらはダークゴーストを追って七色の光の中へ入っていくと、歴史上の偉人たちの魂が実体化して暮らしている不思議な村にたどり着く。ダークゴーストの目的は、100の眼魂を集めて「究極の眼魂」を完成させ、すべての世界の人間をゴーストにすること。ダークゴーストの野望を阻止するため、タケルと深海マコト(山本涼介さん)、アラン(磯村勇斗さん)が戦いに身を投じるが……というストーリー。
テレビ放送もクライマックスが近付いてきているゴーストだが、「切ない仮面ライダー」というコンセプトを、今回の劇場版でも痛いほど感じさせてくれる。冒頭でタケルとアカリ(大沢ひかるさん)がとある約束をするのだが、この指切りのシーンがクライマックスへ向かうにつれ、かなり効いてくる。「仮面ライダーゴースト」では家族に関するエピソードが登場人物それぞれで描かれてきたが、沢村さん演じるマコトとカノン(工藤美桜さん)の父親・大悟の描写もかなり濃く、思わず見入ってしまう。偉人たちと力を合わせたり、敵・味方入り乱れてのライダーたちのバトルなど、劇場版ならではのスケール感あるド派手なアクションは文句なくカッコいい。劇場版のキャッチコピー「さよなら、オレ」という言葉の意味を知ったとき、かなりの衝撃を受けた。テレビ版で主題歌を担当するロックバンド「氣志團」のメンバーが、音楽の偉人たちとして登場するのはシャレが利いていて面白い。6日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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