今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。11日には、、ディズニー・スタジオが、ウォルト・ディズニーの遺作となった1967年の同名アニメーションからインスピレーションを受けて実写映画化した「ジャングル・ブック」(ジョン・ファブロー監督)、人気のキャラクター「ミニオン」を生み出したイルミネーションとユニバーサル・スタジオが製作した劇場版アニメ「ペット」(クリス・ルノー、ヤロー・チェイニー監督)、映画「X‐MEN」シリーズの最新作「X‐MEN:アポカリプス」(ブライアン・シンガー監督)が公開されている。
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「ジャングル・ブック」は、ラドヤード・キプリングの児童文学が原作で、ジャングルでオオカミに育てられた少年が、自分が何者なのかを考えて、身の振り方を自らの手で選び取るまでを描くというクラシカルともいえる成長物語と、最先端の映像との融合が楽しめる作品だ。今作では、視覚効果スーパーバイザーを「タイタニック」(1997年)で米アカデミー賞の受賞歴があるロバート・レガートさんが担当。主人公の少年モーグリが自分の庭のように縦横無尽に駆け回るジャングルもほとんどがCGなのだが、その場に入り込んだような迫力で、フルCGで描かれた野生動物たちも、本物と見まがうほどの仕上がりになっている。日本語吹き替え版には、松本幸四郎さん、西田敏行さん、宮沢りえさん、伊勢谷友介さんら名のある俳優たちが声優として参加している。
「ペット」は、飼い主のケイティ(声:エリー・ケンパーさん)のことが大好きなテリア系の雑種犬マックス(声:ルイスC.K.さん)と、ケイティに拾われてくる大型犬のデューク(声:エリック・ストーンストリートさん)の2匹を中心に、大都会ニューヨークの高層マンションで飼われているペットたちの大冒険が描かれている。散歩の途中で保健所の職員に捕まり家に帰れなくなったマックスとデュークがどう協力し合い、どうやって追っ手をかわすのか。そして、仲間たちがどうやって彼らを救うのかが見どころで、犬以外にもネコやウサギ、モルモット、セキセイインコ、ブタ、タカなどの個性的なキャラクターたちが登場し、人間のいない間の素顔をさらしながら、公園、路地裏、地下道、ビルの屋上など所狭しと動き回り、楽しませてくれる。人気の黄色いキャラクター「ミニオン」たちの短編「ミニオンズ アルバイト大作戦」も同時上映。
「X‐MEN:アポカリプス」は、「X‐MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011年)、「X‐MEN:フューチャー&パスト」(14年)に続く完結編。歴史上最古のミュータントで、長い眠りから目を覚まして人類の堕落を知り、世界を破壊し“浄化”しようとするアポカリプスと、特殊な能力を持つX-MENの戦いを描く。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(15年)のオスカー・アイザックさんがアポカリプス役を演じ、日本語吹き替え版では俳優の松平健さんが声を担当。アポカリプスは史上最強と呼ばれる存在であり、アイザックさんの怪演が作品を熱く盛り上げているほか、前シリーズの主要メンバーであるジーンやサイクロップス、ストームも登場し、ナイトクローラーやクイックシルバーら若いX-MENたちの関係を濃密に描いている点も見逃せない。
そのほか、アイドルをテーマにしたテレビアニメ「アイカツ!」の新シリーズで4月から放送中の「アイカツスターズ!」の劇場版「劇場版アイカツスターズ!」(綿田慎也監督)が短編「ねらわれた魔法のアイカツ!カード」と同時上映で13日に公開される。
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