名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
「けいおん!」などの京都アニメーションが製作した劇場版アニメ「聲の形(こえのかたち)」(山田尚子監督)が17日、公開された。聴覚障害のあるヒロインへのいじめの描写が生々しいことなども話題になったマンガが原作で、人気アニメ「けいおん!」「たまこまーけっと」などの山田監督が手がけたことでも注目されている。「セオリーを無視しないと(見る人の心を)揺さぶれない。感性で作ることも意識しました」と話す山田監督に同作に込めた思いを聞いた。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
「聲の形」は、聴覚障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女へのいじめに加担していた過去を持つ少年・石田将也の孤独や絶望、愛などを描いた大今良時さんのマンガが原作。「別冊少年マガジン」(講談社)2011年2月号と「週刊少年マガジン」(同)13年12号に読み切りが掲載され、読者の反響や監修の全日本ろうあ連盟の後押しもあり、「週刊少年マガジン」で13年8月~14年11月に連載された。
山田監督は原作を読み、「生理的な部分が揺さぶられる作品だと思った。映像体験として人の心をつかむ……ということに挑戦できる作品。本能に訴えられるかが大事になる」と感じたという。
アニメでは、コミックス全7巻の原作を約2時間にまとめた。山田監督は「映画として一本でまとめたいと考え、本質を抽出する作業を大事にしました。原作が発信しようとしていた部分を何とか受け取っていけば、まとめられると思った。(脚本の)吉田(玲子)さんのパワーも大きいです。大変でした! あのシーンもこのシーンも……と作ったので、そのジタバタした感じがバレていなければいいのですが」と苦労を明かす。
「聲の形」は、約2時間の劇場版アニメということもあり、原作のすべてのエピソードが盛り込まれているわけではない。山田監督は「どこまで拾うか?というさじ加減が大変でした。突拍子もないような感情が描かれているわけではなく、誰でもあるような感情なので、難しくはありませんでした。ただ、かじ取りを間違ったら大変なことになりますが」と話し、「組み立てていくときはロジックを大事にしていて、数学的なところもあるけど、セオリーを無視しないと(心を)揺さぶれない。感性で作ることも意識しました」と“かじ取り”をしたという。
“感性”の演出は随所に見ることができる。アニメでは、キャラクターの表情以外にも背景、音楽などさまざまな要素で、キャラクターの心の動きを丁寧に表現している。「映像では本能をくすぐることができる。そういうところをコントロールできるのがアニメの魅力。本当はないものが描かれていて、なんでだろう?と思うところが、心に残ることもあります。色の調整も面白いところ。現実ではありえない色で表現しても、気持ち悪くならず、心地よくなることもあります。色や波動などを考えたところもあります」と明かす。
「聲の形」の繊細な表現で、ますます注目を集めていきそうな山田監督。今後については「ジャンルでものを考えられないのですが、人は描きたいです。人をちゃんと描く作品をこれからもやりたい。SFでも少女マンガでも少年マンガでも、人をむげにしない作品を作っていきたいです」と話していた。
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の権平ひつじさんのマンガが原作のテレビアニメ「夜桜さんちの大作戦」の第2期が、2026年に放送されることが分かった。朝野太陽と夜桜兄妹が描か…
「アカペラ」「女子高生」「コンプレックス」をテーマとした音楽プロジェクト「うたごえはミルフィーユ」のテレビアニメが、2025年7月に放送されることが分かった。
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の松本直也さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「怪獣8号」の第2期が、2025年7月からテレビ東京系ほかで放送されることが…
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載され、話題となったタイザン5(ファイブ)さんのマンガが原作のアニメ「タコピーの原罪」のメインキャストが発表され、間宮くるみさ…
三浦糀さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「アオのハコ」の第2クールのビジュアルが公開された。第2クールでは、キャラクターたちの心の変化を含め物語が大きく動き出すといい、ビジュア…
2024年12月22日 17:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。