狂言師の野村萬斎さんが29日、東京都内で開かれた主演映画「花戦さ」(篠原哲雄監督)の公開直前記者会見に出席した。豊臣秀吉を演じた、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助さんとの共演について、萬斎さんは「(千利休役の佐藤)浩市さんを踏んづけたり、憎々しさが楽しい秀吉。イヤなやつがチャーミングに見えるのがすばらしい」と絶賛した。
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会見では、猿之助さんも萬斎さんとの共演について「日本の芸能って能と歌舞伎は近くて遠い存在。なかなか同じ作品で芝居することがないが、映画ではからずも共演できてうれしい。(演じていて)同じ(古典芸能の)畑で育ったんだなと感じた」と話していた。
「花戦さ」は、天下人になった秀吉の圧政が人々を苦しめていく中、町衆の先頭に立って「いけばな」で戦いを挑み、武器を使わずに秀吉に勝った僧・池坊専好(野村さん)の活躍を描く。6月3日に公開される。
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