優れた脚本作家に贈られる向田邦子賞の第35回贈賞式が30日、帝国ホテル東京(東京都千代田区)で行われ、TBSで2016年4月期に放送されたドラマ「毒島(ぶすじま)ゆり子のせきらら日記」を手掛けた矢島弘一さんが受賞した。贈賞式には、同ドラマで主演を務めた女優の前田敦子さんが祝福に駆けつけた。
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前田さんは「出来上がった状態で渡された全10話の脚本を読んだときから、『よ~い、 ドン』で物語の世界に引き込まれていきました。撮影期間中も朝から晩まで濃密でなかなかできない経験でした」と振り返り、「これからどんどんすごい脚本家になられていく矢島さんの一番最初の連続テレビドラマに出ることができて光栄です。改めましてこのたびは受賞おめでとうございました」と祝福の言葉を贈った。
矢島さんは「初めて書いた連続ドラマの脚本だったので、プロデューサーや監督などのアドバイスに食らいつきながら、ヘロヘロになって書き上げました。だから執筆期間中のことは正直何も覚えていないんです。まさに無我夢中でした」と執筆を振り返り、「『毒島ゆり子のせきらら日記』を書いたことで人生が変わりました。そして、この賞を受賞したことで、これから先の人生が変わっていくんだと思っています」とコメントした。
贈賞式にはドラマに出演した渡辺大知さん、中村静香さんらも駆けつけ、矢島さんを祝福した。
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