俳優の高橋一生さんが、人気グループ「TOKIO」の長瀬智也さんが主演する映画「空飛ぶタイヤ」(本木克英監督、2018年公開)に出演することが22日、明らかになった。池井戸潤さん原作の映画で、高橋さんは大手銀行で働くエリート銀行員・井崎一亮を演じる。また、10年のドラマ「鉄の骨」(NHK)、15年の「民王」(テレビ朝日系)に続いて3度目の池井戸作品への出演で「勝手にご縁を感じてしまっています。池井戸さんの描く社会的な要素や人間の本質だったりするものが、社会を通して浮き彫りになっていく作品が多いので、出演させていただくことは役者冥利に尽きます」と語っている。
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映画は、ある日、トラックの脱輪事故で一人の主婦が亡くなり、事故を起こした運送会社の社長・赤松徳郎(長瀬さん)は整備不良を疑われ、世間やマスコミからバッシングされる。赤松はトラックの構造そのものの欠陥を疑い、製造元のホープ自動車へ再調査を要求するが、調査は遅々として進まない。いら立つ赤松は自らの足で調査を始めるが、そこには実は大企業の“リコール隠し”が存在していて……という社会派のストーリー。
高橋さん演じる井崎は、ホープ銀行本店営業本部で、グループ会社のホープ自動車を担当するエリート銀行員という役どころで、ホープ自動車の経営計画に疑問を感じ、自らも調査を始める。高橋さんは「秘めたる熱量がとても強い男だと思います。外向きはそこまで見えないですが、本質は熱い信念を持っているので、そのあたりをしっかりと演じ切れたんじゃないかなぁ……という過大評価はできないですが(笑い)。でも、監督がOKと言ってくださったのでそれを信じます!」とコメント。
ホープ自動車のカスタマー戦略課課長・沢田悠太役でディーン・フジオカさんが出演することもすでに発表されており、高橋さんは長瀬さんとは00年の「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系)、01年の「ハンドク!!!」(同)に続く3度目の共演で、フジオカさんとは初共演となる。
また、本木監督とは初タッグで、高橋さんは「監督だけではなく、スタッフ皆さまが役者に合わせて動いてくださるので、恵まれた環境だなというのが第一印象です。監督には安心して委ねられるので、今まで通り役と向き合って、今まで通り作品と向き合う、すてきな環境を用意してもらっています」と感謝。一方の本木監督は、高橋さんについて「作らない演技によって強烈なリアリティーを打ち出す、独自の境地を得た俳優だと思います。低音の美声と、不意に見せる笑顔に世の女性たちが魅了されている理由がよく分かりました」と話している。
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