女優の桐谷美玲さんの主演映画「リベンジgirl」(三木康一郎監督)が23日に公開された。今作は、東京大学を首席で卒業し、ミスキャンパスでグランプリという輝かしい経歴を持ちながらも、極度の“性格ブス”というヒロインの宝石美輝(たからいし・みき)が、フラれた相手を見返すために初の女性首相を目指して奔走する姿を描く。美輝を支える政治秘書・門脇俊也(鈴木伸之さん)とぶつかり合いながらも意識していく恋愛要素もあるラブコメだ。美輝を演じた桐谷さんと、俊也を演じた鈴木さんに話を聞いた。
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自身が演じた美輝の印象を、桐谷さんは「自分と真逆で、強烈だなっていう印象でした」と話す。「どれぐらいテンション上げなきゃいけないんだろうと。これは大変だなっていうのが第一印象でした」と振り返る。テンションの切り替えについては、「現場に入れば大丈夫なんですけど、カットがかかった瞬間に『フウッ』となります(笑い)」とエネルギーをかなり使ったことを明かす。
一方、鈴木さんは「(俊也は)割と真面目な役だった。恋愛映画は出演者たちがにこにこして爽やかな感じのイメージでしたが、(俊也は)寡黙で不器用な男で、あまり笑わないという役どころ。秘書ということもあって凜(りん)としていないといけないのかな、と」と自身の役をとらえた。「政治秘書を30年ぐらいやられている政治指導の方が毎日現場にいらっしゃって、その方に実際の現場の様子などを聞くことができました。もちろん、監督にも台本のことを聞きながら、夜は家に帰って(桐谷さんが出演している)『NEWS ZERO』を見て……(笑い)」と鈴木さんはちゃめっ気たっぷりに話す。
続けて、「桐谷さんのニュースキャスター姿とともに、政治のこともリアルタイムでやっていたので、演説している安倍首相の隣にいる方を見て、そのたたずまいとか、どんな感じなんだろうとか見ていました」と役作りについて語る。
桐谷さんは、鈴木さんの第一印象を「すごく男らしい、強い人みたいなイメージを持っていたんですけど……」と言うが、実際は「寒がりだったり、虫が苦手だったり、大人っぽいだけじゃなくて年相応で可愛らしい一面も持っているんだなっていうのは、ちょっと意外なところでした。すぐ虫も倒せそうなのに(笑い)」と意外な一面を見て驚いたという。
桐谷さんの発言を聞き、「そうですよね……虫、大嫌いなんです」と鈴木さんは苦笑い。桐谷さんの印象について、鈴木さんは「本当にテレビでずっと見ていた人。実はまだ桐谷さんが『non-no』のモデルをされていたときに1回だけお会いしたことがあって」と切り出し、「『non-no』のモデルさんが出演されるショーのイベントに4~5年前、参加させていただいたことがあるのですが、そのときは全然知り合いでもないですし、『わっ桐谷さんだ!』みたいな(笑い)。初めて会ったといえば、そこなんです」と明かす。
続けて、「とにかく失礼のないように、自分のことで何かないように気を付けなきゃな、と。でも、本当に桐谷さんは気さくで、2人のシーンが多かったので仲よくしようと心掛けてくれている感じがすごく伝わってきました。本当に優しくて、感謝しかないです」と鈴木さんは力強く語る。
そんな2人が演じる美輝と俊也の出会い方は強烈で、互いに最悪な第一印象だが、恋愛関係については「いや無理ですね(笑い)」と桐谷さんは言い、「撮影中にも『俊也は美輝の何がいいの?』って聞いていたんですけど、美輝が俊也に引かれるのは理解できるんです。頼りがいがあるし、ピンチのときに助けてくれたりするので。でも本当に俊也は美輝の何がいいんだろう」と不思議がる。
鈴木さんも「(美輝と俊也のような出会いからの発展は)僕もないです。いいなって思う人は、最初からいいなって思うことも多いので」と説明し、「でも(最初は嫌なのに次第に好きになるという)経験はしてみたい。まさか?みたいなのも楽しそう」と思いをはせる。
美輝のような女性について鈴木さん自身は、「苦手です。めちゃくちゃきれいだけど中身が残念というのは、もう最悪じゃないですか(笑い)」と言い、「途中から(美輝)本人が努力し始めるんです。すごく生意気で鼻が伸びていたようなタイプの人に、一から頑張ろうという気持ちが見えたとき、ギャップですてきだと思うのは分かります」と理解を示す。
そして鈴木さんは、「そういう姿を近くで見ていて(俊也も)『絶対に当選させたい』という気持ちになっていったのではと思い、そこはすごく共感できる」と語るも、「高飛車な女性はちょっと苦手……。控えめというか、(互いに)持ちつ持たれつな感じが一番いいのかなって思います」と自身がすてきだと感じる女性像を語った。
反対に、桐谷さんから見て俊也はどんな男性かと聞くと、「俊也はもてないと思います」と言い切り、「やっぱり全面的に優しい人の方がもてると思います。だって(俊也は)雨が降っているのに傘に入れてくれなかったりするんです(笑い)」と説明すると、「何回もおっしゃっていますね(笑い)。そこはやっぱり女性からするとダメなんだ。メモしておこう」と鈴木さんは納得した表情を浮かべた。
<桐谷美玲さんのプロフィル>
1989年12月16日生まれ、千葉県出身。2006年に映画「春の居場所」でデビュー。その後、映画「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」(12年)、「100回泣くこと」(13年)、「女子ーズ」(14年)、「恋する・ヴァンパイア」(15年)、「ヒロイン失格」(15年)や、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、連続ドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)などに出演。報道番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)で火曜キャスターも担当している。
<鈴木伸之さんのプロフィル>
1992年10月14月日生まれ、神奈川県出身。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し、12年に映画「桐島、部活やめるってよ」、ドラマ「GTO」(フジテレビ系)などに出演。13年公開の「アラグレ」で映画初主演を務める。主な出演作に「ストレイヤーズ・クロニクル」(15年)、「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系)、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、連続ドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)、「東京喰種トーキョーグール」(17年)、「HiGH&LOW」シリーズなどがある。
(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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