WOWOWは「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。21日午後9時からWOWOWプライムで放送される「エレファントカシマシ 30th ANNIVERSARY SPECIAL ノンフィクションW エレファントカシマシ、宮本浩次」の番組プロデューサーを務めたWOWOW制作局音楽部の大原丈和プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
――番組の概要と魅力は?
エレファントカシマシ(エレカシ)のボーカル、宮本浩次を追いました。
47都道府県ツアーの舞台裏や、リハーサル映像、関係者へのインタビューなどを通じ、この番組でしか見られないエレカシの姿が見られます。それが魅力です。
――今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?
宮本さんご本人も言っていますが、彼らは30周年を迎えた今、キャリア史上最も世間から注目されています。普通じゃない、と言ってしまえば簡単ですが、それにはきっと理由がある。人々を魅了してやまないエレカシの、宮本浩次の力がある。撮るなら今を逃してはいけないと思っていました。勝手な使命感が小さなきっかけ。そこに同じ思いを持った監督(ディレクター)がいて、トントンと。必然だったと思います。
――制作中、一番に心がけたことは?
アーティストを取り上げたドキュメンタリーって、ともすればミュージックビデオのように、カッコいいところを集めて、何分かに1回、演出としてピリッとした画(え)が入っていてみたいな。否定するつもりはないですが、見飽きたなと思っていて。さらに言うと、エレカシはそういった切り取り方が比較的容易にできてしまう。それだけは絶対にしたくなかった。そのくらいです。
――番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?
監督と打ち合わせを重ねるごとに、この番組は絶対面白くなると確信が持てました。偉そうな言い方ですが、自分の場合、そういう感覚になれないと不安になって、もっともっと口出ししたい!ってなるタイプなんですけど、今回そんなことは微塵(みじん)も感じませんでした。信頼できる方と一緒に大好きなアーティストに関わることができたことが本当に幸せです。監督が「これだけエレカシのことを、宮本さんのことをずーっと考えてる僕たちが作って、面白い作品にならなかったら、もう無理です」と言ったのには笑いました、居酒屋で。
でも、これは自分の想像ですが、こっちがそのくらい本気じゃないと、きっと宮本さんには見透かされてしまう。終始、ヒリヒリとした良い空気感を忘れずに臨みました。
――視聴者へ一言お願いします。
ずっとエレカシファンだった方は、もっと好きになります。
(昨年のNHK)紅白(歌合戦)を見て気になり始めた方は、きっとファンになります。
ぜひご覧ください。
WOWOW 制作局音楽部 プロデューサー 大原丈和
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