稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの元「SMAP」の3人が出演する四つの短編によるオムニバス構成の映画「クソ野郎と美しき世界」(4月6日公開)で19日、稲垣さんが出演するエピソード「ピアニストを撃つな!」の東京都内での撮影の合間に稲垣さん、浅野忠信さん、満島真之介さん、馬場ふみかさん、園子温監督が会見した。稲垣さんは周囲にたき付けられる形で「草なぎには負けねえぞ!」とぶち上げたが、即座に「慎吾ちゃんとは友好関係で」とフォローも忘れなかった。
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映画は、稲垣さん出演の「ピアニストを撃つな!」(園監督&脚本)、香取さん出演の「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」(山内ケンジ監督&脚本)、草なぎさん出演の「光へ、航る」(太田光監督&脚本)、3人が出演する「新しい詩(うた)」(児玉裕一監督&脚本)の四つのエピソードで構成。
稲垣さん出演の「ピアニストを撃つな!」は、全力で走る女フジコ(馬場さん)とフジコを追う不気味なマスクをした極悪人、大門“マッドドッグ”(浅野さん)の2人が向かう先には天才ピアニストのゴロー(稲垣さん)がいた……という展開。満島さんはマッドドッグの子分、ジョーを演じている。園監督は「ストーリーは現実的だけど、雰囲気は近未来」と表現した。
園監督は「太田光には負けねえぞ!」と太田監督からの挑戦状に受けて立つ形でコメント。「ものすごくいいバイブレーションで撮影している」と言い、「従来の吾郎ちゃんのイメージを尊重しつつ、ちょっときわどい感じにしている。しょっぱなシャワーシーン。そういったいろんな挑戦をしています」と明かした。
それを受けて稲垣さんも「(太田監督の作品で主演している)草なぎには負けねえぞ」とリップサービス。その後、「(3人のプロジェクト)『新しい地図』で初めての作品。浅野さん、満島さんら皆さんに賛同していただいて。うれしいこと。記念すべき第1弾なので素晴らしい作品に仕上げたい。メモリアル的な、忘れられない作品にしたい」と意気込みを語った。
園監督について、稲垣さんは「コスチュームも新鮮。自分の部屋という設定でピアノと真っ赤なバラなど好きなものに囲まれていて癒やされます。監督とは以前、(稲垣さん出演のトーク番組「ゴロウ・デラックス」で)映画の話をいろいろとさせていただいた。そのときに『映画に出させてください』と言って、それが実現してよかった。ワイルドでちょっと怖いイメージを持っていたけれど、現場でお会いすると、少し女性的な部分もあったり、中性的な部分も感じた。現場も体育会系でもないですし」と話し、監督の現場は「急に本番だったり、リズム感はいままでの監督と違う」と新たな”セッション”を楽しんでいる様子だった。
キャストは独特の世界観を持つ衣装やメークで会見に臨んだ。浅野さんは髪を逆立て眉毛をなくした“魔人”のような雰囲気。満島さんは金髪に緑を入れ、後頭部の髪を半分刈り上げてそこに文字が入っているという斬新な髪形で、稲垣さんから「他の仕事とか大丈夫?」と心配されるほど。また、馬場さんはショッキングピンクのブラに上着を引っ掛け、同じ色のミニスカートに黒のニーハイブーツというセクシーな衣装で、稲垣さんは「今日、接近するシーンを撮影するので、朝からドキドキでした」と語った。
18日にクランクインし、5日間ほどで撮り上げるという。映画は4月6日から2週間限定で公開。
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