手塚治虫の名作マンガ「どろろ」の新作テレビアニメが、2019年1月から放送されることが3日、明らかになった。舞台を中心に活躍する俳優の鈴木拡樹さんが、鬼神に奪われた体を取り戻すために旅をする百鬼丸、子役の鈴木梨央さんが、百鬼丸と旅をするどろろをそれぞれ演じる。鈴木拡樹さんがテレビアニメの声優に挑戦するのは初めて。同作は舞台化も予定されているが、鈴木拡樹さんは舞台版にも出演する。
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佐々木睦さんが謎の盲目の法師・琵琶丸を演じ、麦人さんがナレーションを担当。「機動戦士ガンダムUC」などの古橋一浩さんが監督を務めることも分かった。
「どろろ」は、戦国時代を舞台に、自分の体を取り返そうとする百鬼丸と少年・どろろの旅と戦いを描いたマンガ。1960年代に「週刊少年サンデー」(小学館)ほかで連載され、2007年には実写映画も公開された。新作は、1969年以来、約50年ぶりのテレビアニメ化で、「ユーリ!!!on ICE」などのMAPPAと手塚プロダクションが制作する。
監督:古橋一浩▽シリーズ構成:小林靖子▽キャラクター原案:浅田弘幸▽キャラクターデザイン:岩瀧智▽音楽:池頼広▽アニメーション制作:MAPPA、手塚プロダクション▽製作:ツインエンジン
百鬼丸:鈴木拡樹▽どろろ:鈴木梨央▽琵琶丸:佐々木睦▽ナレーション:麦人
手塚治虫先生の名作に関わることができてとても光栄に思います。百鬼丸を演じるにあたり、どろろとの関係構築、バディー感を大切に演じたいと考えています。また舞台でも同じ役を演じさせていただけることはとても貴重な機会だと思います。自身にとってテレビアニメの声優は初挑戦になりますが、チームスタッフの皆さまのお力もお借りして視聴者の皆さまに最高の作品をお届けします。
手塚治虫さんの有名な作品「どろろ」、しかもどろろ役で出演できると分かった時は言葉にならない喜びがこみ上げてきて感慨深いものがありました。アニメの原画を見せていただいたのですが、すごく可愛くて演じるのがとても楽しみです。どろろは難しい役どころですが、百鬼丸さんにもお力を借りて私らしいどろろを演じることができたらなぁと思います。
小学生の頃、手塚先生の「どろろ」を読んで、あまりの怖さに眠れなくなった思い出があります。あれから50年、時代が、やっと「どろろ」に追いついてきたのでしょう。当代最高の制作スタッフの皆さまの手で、現代によみがえる「どろろ」……。なんだか、とても、ワクワクするのです。
私にとって手塚マンガは、若者が空想するような世界を、リアルに視覚化してくれるすごい作品でした。今回「どろろ」のナレーションという大役をたまわり、年がいもなく興奮し、緊張しております。大昔の「手塚治虫漫画全集」を読めば、半世紀も前に描かれたこの作品が、いまだ強い訴求力をもって自分に迫ってくる……。この力に押し潰されぬよう、精いっぱい「語り」ます。
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