惡の華:実写映画で伊藤健太郎が主演 玉城ティナ、飯豊まりえ、秋田汐梨も出演

(C)押見修造/講談社 (C)2019映画「惡の華」製作委員会
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(C)押見修造/講談社 (C)2019映画「惡の華」製作委員会

 俳優の伊藤健太郎さんが、押見修造さんのマンガを実写化した映画「惡の華」(井口昇監督)で主演を務めることが5日、明らかになった。伊藤さんのほか、玉城ティナさん、飯豊まりえさん、秋田汐梨さんが出演することも発表された。伊藤さんは主人公の春日高男、玉城さんはクラスの問題児の仲村佐和、飯豊さんは文学が好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文(ときわ・あや)、秋田さんは春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子を演じる。

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 原作は2009~14年にマンガ誌「別冊少年マガジン」(講談社)で連載され、累計発行部数300万部を記録し、「マンガ大賞2012」にもノミネートされた押見さんの異色マンガ。2013年にはテレビアニメ化、16年には舞台化された。

 高校生の春日は、同じクラスの人気者の文が本屋で詩集「惡の華」を読んでいるのを目撃する。かつて「惡の華」に憧れを抱く内向的な文学少年だった春日は、中学時代を思い出していた。山々に囲まれた地で閉塞感のある日々に息苦しさを感じていた春日は、中学2年のある日、教室でクラスのマドンナ、奈々子の体操着を見つける。誰もいない放課後、胸が高揚した春日は人の気配を感じてとっさに体操着をつかみ逃げ出してしまう。後日、その一部始終をクラスの変わり者、佐和に見られていたことが発覚。「秘密をばらさない代わりに私と契約しよう」と佐和と春日の奇妙な共犯関係が始まる。

 佐和の命令が日々エスカレートしていくと同時に、春日は「惡の華」への憧れと同じような魅力を佐和にも感じていく。ところがある日、町の夏祭りで起きた事件が2人の関係を決定的に変えてしまう……というストーリー。映画は2019年秋に公開予定。

 ◇出演者のコメント

 ・伊藤健太郎さん

 思春期は誰もが通ってきた道だと思います。ただ、誰と出会ってきたか、どんなものを見たか、どんなものを読んだかでその先の道が決まっていくと思います。その道はたくさんあって、何かに反発したり春日のような人がいたり。春日を理解するのは難しいかもしれません。ただ、誰もがどこかに共感はできると思うんです。「惡の華」を見た大人の方にはこういう思春期があったなと思い出してほしいですし、まだ思春期を迎えていない人たちにもこの映画がどう映るのかが非常に楽しみです。

 ・玉城ティナさん

 10代から20代の短い時期に感じた感情や気持ちは、これからの人生において色褪(あ)せてほしくないし色褪せるべきでもないと思います。そのときに得た感情をマイナスに捉えるだけではなく、その時期の感情を否定せずにいてほしい。「惡の華」を見て、この作品に光る共通のものを皆さんが見つけてくれたらいいなと思います。

 ・秋田汐梨さん

 私は今、高校生で今回の登場人物たちに年齢が一番近いのですが、自分の学生生活とは全然違うので初めは戸惑いました。仲村さんのことは全然分からない!(笑い) この映画は迫力のあるシーンがたくさんあって、私自身も挑戦的なシーンが多かったので大変でした。自分の中学生時代と比較して見てもらえると面白いかなって思います! あ、あと監督がふわふわしていて癒やされました! 

 ・飯豊まりえさん

 私はこの作品に出合ってすごく衝撃を受けました。人それぞれの思春期だったり環境だったりでこの作品は見方が変わるなって思っています。誰しもが本来持っている、内に秘めている部分と普段は見せない部分を思い出させてくれる作品だと思います。この映画を見た人が、それぞれの「惡の華」を語り合ってくれたらいいなと思っています。

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