劇場版アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」(こだま兼嗣総監督、2月8日公開)の完成披露舞台あいさつが29日、東京・新宿のTOHOシネマズ新宿で開催され、冴羽リョウ役の声優・神谷明さん、槇村香役の伊倉一恵さんらオリジナルキャストが集結した。1999年放送のテレビスペシャル以来、約20年ぶりの新作で、神谷さんは「オファーはおととし10月末にいただいて、びっくりしてうれしいのと同時に、不安が襲ってきまして」と明かした。
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さらに、神谷さんは「当時のように表現できるかと(不安に)思ったけど、うれしさが勝って、『やる』とお返事を申し上げました。1年かけて今できるベストのリョウちゃんを作りました」と話していた。映画では、当時と変わらない声を披露しているが、若さの秘密について聞かれ、「アニメーションは見てくれる人が若いので、僕らが若くないとダメなんですよね。お客様に引っ張られてという感じで、“もっこりエキス”を(もらっている)」と明かして大きな拍手を浴びていた。
槇村香役の伊倉さんは「順調に年を取っていて、大丈夫かしらと心配がありましたけど、スタジオでみんなの顔を見てやり出したら、大丈夫かと思って暴れさせてもらいました。『エンジェル・ハート』ではおとなしめの香だから、(ハンマーを)振り回せて楽しかったです」とにっこり。
主要キャストが、テレビアニメ放送当時と変更がないことでも話題となっているが、野上冴子役の一龍斎春水さんは「このキャスティングでさせていただけたのは、神谷さんが頑張ってくださったから。『みんな同じメンバーでやろう』って主張してくださらなかったら、みんな代わっていたかもしれない」と感謝すると、神谷さんは「そんなことはない。一言、みなさんの声を聞いたら、戻りました、20年前に。全然変わっていないんだもん」と力を込めた。
舞台あいさつには美樹役の小山茉美さん、ゲスト声優を務めた飯豊まりえさん、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さん、原作者の北条司さん、こだま総監督が参加した。舞台あいさつ前には、神谷さんやリョウのコスプレーヤー27人が劇場前に集合し、写真撮影を行った。
「シティーハンター」は、85年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まったマンガが原作。東京・新宿で、ボディーガードや探偵などを請け負う冴羽リョウの活躍が描かれた。87年にテレビアニメが放送されたほか、3作の劇場版アニメが製作された。原作の累計発行部数は5000万部以上。
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