ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「約束のネバーランド」です。アニプレックスの鈴木健太プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
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――作品の概要と魅力は?
親がいない子供たちが住むグレイス=フィールドハウス。そこで、血のつながりはなくとも幸せに暮らす兄弟たちと母親。そんな家族たちの幸せな日常が淡々と描かれる、読んだ人の心が温まるお話……というわけにはやはりいかず……。そこから主人公は自分たちの存在を根本から覆される事実を知ってしまうのですが、あまり書くとネタバレになってしまうので、難しいですね……。
作品の魅力は、まずはお話の設定の部分でしょうか。マンガもアニメも「1話」に仕掛けがある作品ですので、マンガを読んだり、アニメを見ていただけたら、衝撃を受けるお話になっていると思います。自分も読者として最初にマンガの1話を読んだ時は衝撃を受けたので、これから1話をいずれかの形で体験する方には、同じように衝撃を受けていただけたらうれしいです。1話の放送は終わってしまっていますが、1話はAmazonプライム・ビデオでAmazonプライム会員でなくても無料で見ることができるので、まずは見ていただけるといいかもしれません。
あとは、直接的なバトル描写はなくとも、個性的なキャラクター同士が繰り広げる、相手との駆け引きや、謎解きや発見、アイデアのひらめきなど知略で殴り合う様は、さながらバトルマンガのようで、この点も魅力の一つだと思います。
――アニメにする時に心がけたことは?
制作的な面で言えば、マンガとアニメ、メディアの違いを意識した作りになっていると思います。マンガはナレーションやモノローグをうまく使用して物語が進んでいきますが、アニメでは可能な限りモノローグを省きながら、映像として説明できるものにしたいという提案を、神戸守監督や福島祐一アニメーションプロデューサーからいただきました。キャラクターの動きや、キャストさんのお芝居、劇伴音楽や効果音などで表現することで、単純なメディアコンバートではない作品になっていると思います。マンガとアニメの違いを(踏まえて)きちんと作れているので、どちらも楽しんでいただけるかなと。
宣伝的な面で言えば、1話の放送や配信が開始するまで、ネタバレをせずに我慢する、ということですかね。やはり1話に衝撃がある作品で、未見の人にはその衝撃をまっさらな状態で受けていただきたいと思ったので、情報の露出の進度に関しては細かく設定をしました。感じ取っていただけるのはCMやPVですかね。事前に10種類くらい順次公開をしていったのですが、放送や配信が近づくにつれ、サスペンス感が増していくような作りにしていきました。マンガを既に読んでいる方から仕掛けに対するリアクションなどもいただけていたので、やって良かったかなと思います。
――作品を作る上でうれしかったことは?
できあがった作品が素晴らしいことでしょうか。自分も一読者として純粋にこの作品を毎週楽しんでいたところからこの作品への関わりが始まっているので、完成したアニメの1話を見た時は感動しましたし、本当にうれしかったですね。
さらにうれしいことは、アニメを見ていただいた方々が良い反応をくださっていることでしょうか。面白い、続きが気になる、このキャラクターが好きなど、ポジティブな言葉をいただけるのは、制作している身としては、本当に励みになります。この作品の面白さが、より多くの方々に伝わっていってくれたらさらにうれしいです。
――今後の見どころを教えてください。
物語も中盤に差し掛かり、さらにサスペンス感が増していきます。アニメで表現される緊張感は、マンガにも負けないものになっていると思いますし、引き続き、次の話が気になる構成になっています。話数を重ねる度に、面白さが増していくのもこの作品の強みだと思いますので、ぜひ最終話まで楽しんでいただけたらうれしいです。すみません……。ネタバレせずに見どころをお伝えすることは無理ですね。。
――ファンへ一言お願いします。
作品を見ていただいた皆さま、いつもありがとうございます。見たことを後悔させない作品になっていますので、引き続き楽しんでいただけたらうれしいです。マンガを読んだことがない方は、マンガも読んでいただけるとうれしいです。先にも言いましたが、マンガ、アニメ、それぞれで楽しめる作りになっていると思います。ネタバレを避けたい方は、アニメの放送や配信に合わせてマンガを読んでいく、というのも面白いかもしれません。
最後に、ブルーレイディスク&DVD1巻が3月20日に発売となります。出水ぽすかさん描き下ろしのとてもすてきなジャケットイラストが目印です。豪華特典も満載ですので、こちらもよろしくお願いいたします。
アニプレックス プロデューサー 鈴木健太
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