俳優の堤真一さんが主演を務める映画「決算!忠臣蔵」(中村義洋監督、2019年冬公開)に、妻夫木聡さん、竹内結子さん、石原さとみさん、千葉雄大さんらが出演することが6日、分かった。妻夫木さんは赤穂藩の筆頭家老・大石内蔵助(堤さん)の軍師・参謀として仕え、討ち入りの作戦を立てる菅谷半之丞役、竹内さんは内蔵助を優しく時に厳しく支え続ける愛妻・りく役、石原さんは浅野内匠頭の妻で亡き夫のあだ討ちを支援する瑤泉院役、千葉さんは江戸幕府の役人で内匠頭が切腹した際の介錯人・磯田武太夫役で出演する。
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4人に加えて、濱田岳さん、荒川良々さん、西村まさ彦さん、寺脇康文さん、上島竜兵さん、堀部圭亮さん、山口良一さん、鈴木福さん、滝藤賢一さん、笹野高史さんの出演も発表された。
濱田さんが俳句や茶道に通じ、討ち入りに必要な吉良邸の情報を手に入れる大高源五、荒川さんが江戸住みで討ち入り推進派の剣豪・堀部安兵衛、西村さんが内蔵助の副将として一貫して補佐し続けた吉田忠左衛門、寺脇さんが真面目で公平実直な大目付・間瀬久太夫、上島さんが元赤穂藩藩士・早川惣介、堀部さんが江戸住みの赤穂藩士たちが集い、討ち入りを応援するそば屋「いづみや」の主人・長次、山口さんが広島藩の浅野家本家の用人・井上団右衛門、鈴木さんが内蔵助の息子で、四十七士最年少である大石主税、滝藤さんが内蔵助に討ち入りをやめさせる進言をする戸田采女正、笹野さんが瑤泉院付の用人で内蔵助とのパイプ役になる落合与左衛門を演じる。
大石内蔵助演じる堤さん、勘定方・矢頭長助演じるお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんを含め、キャスト陣の扮装(ふんそう)姿も公開された。
映画は、山本博文・東京大学大学院教授の著書「『忠臣蔵』の決算書」(新潮新書)が原作で、予算と関西弁を切り口とした忠臣蔵の物語。主君・浅野内匠頭の仇(かたき)を討つため、上限予算9500万円以内でなんとか討ち入りするべく、「これなんぼ?」が口癖の内蔵助ら赤穂浪士の姿を描く。
キャストのコメントは以下の通り。
今回また中村監督率いる中村組の仲間に入れていただけたこと、そしてまた堤真一さん演じるご家老の元で再び働けたこと、本当に楽しく幸せな時間でした。
中村監督にまた呼んでいただいたことがとにかくうれしいです。中村組のキャストの皆さんは常に職人ぞろい。その中で自分はどうあるのか、いつも試されます。そして、今回は忠臣蔵という題材。普通とは違う観点から物語を進めていく中村さんには驚かされるばかりです。喜劇としての面白さと武士の一分が混ざり合った時にこの作品はどうなるのか自分でも想像がつきません。出来上がりを楽しみにしていてください。菅谷半之丞はいわば軍師的な役どころです。うちに秘めたる沸々とした思いを感じさせるような芝居ができたらと考えています。今回も最後まで精いっぱい楽しみたいと思います。
誰も見たことない堀部安兵衛を見せることができるでしょう! 乞うご期待!!
中村組にこうしてまた呼んでもらえたことがとてもうれしいです。台本をいただいて読んだとき、こんなにも有名なお話なのにこの作品がなければ知らなかった物事が描かれていて、驚いたのと同時に、語り継がれてきた“あのこと”に至るまでお金がかかるなんて考えたこともなかったなと気付きました。その時から私はひそかにこの作品を“目からうろこの忠臣蔵”と呼んでいます。この作品が、たくさんの方の目に触れて、一緒にうろこをポロポロ落としてもらえたら最高にうれしいです。
再び、中村監督にお声がけいただき、とてもとてもうれしかったです! 赤穂藩主・浅野長矩の妻“瑤泉院”役を務めさせていただきました。主人公・大石内蔵助に対し、ほとほとあきれている役柄でしたが、笑いあふれる温かな現場で、撮影がとにかく楽しくて仕方ありませんでした。瑤泉院の持ち金を赤穂浪士はどう使う!? そんな、今まで見たことのない笑える、本気の忠臣蔵! をぜひお楽しみにください! 私も出来上がりを心から待ち望んでいます!
今回、吉田忠左衛門を演じるにあたり泉岳寺をお参りしました。多くの参拝客がおられ、四十七士の忠義は今なお敬愛を受けていると実感し、身が引き締まる思いでした。また墓所のある本妙寺にも伺い、ひっそりとした境内に漂う厳かな気配に、武人の志に身の引き締まる思いでした。撮影現場は中村監督の的確な演出に、キャストの皆様も芝居巧者ぞろい。こういう現場をご一緒でき、うれしい限りです。忠臣蔵の新たな側面を楽しんでもらえれば幸いです。
大好きな中村組にまた参加させていただいて、本当にうれしいです! 中村組ならどんな役でも喜んでやらせていただきます! 一人一人の役者に、愛情を持って接してくださる監督の頭の中にあるイメージ、またはそれ以上の演技ができた時の監督の心から喜んでいる笑顔を見られた時、僕も、いや、他の役者たち、スタッフたちも皆、とても幸せな気持ちになるのです。今回はそれを毎日体感できました。すごい映画になること、間違いなしです。センス抜群の、素晴らしき中村ワールド! ぜひ、ご期待ください! 愛すべき、キャラクターの宝庫でもありますよ!(笑い)
こんな素晴らしい出演者の方々と共演させていただき、とても光栄です! 今作は、一般的な忠臣蔵とは違い、「お金」の話を軸に展開していくので、とても興味がひかれました。コメディー時代劇のようなコミカルな流れが楽しみです。中村組に呼んでいただくのは、今作で2回目ですので、頑張りたいと思います!
「江戸の庶民が、赤穂藩士や討ち入りをどう見ていたか? それを4人の人物だけで表現したい」というのが中村監督からのオーダーでした。そば屋いづみやの店主と客は、藩士たちの一挙一動に過剰なまでに歓喜し、落胆し……。まるで、サッカーの日本代表戦を応援する観客のそれと、ちょっと似ているかもしれません。中村監督は、ほんのわずかな間や微妙な空気を大切にされる方で、厳しくも温かい目で役者の芝居を見ていらっしゃいます。繊細で刺激的な監督との作品作りは、いつもとても楽しい時間です。「王道の時代劇を中村監督が撮るとこうなる」という、随所に“中村節”が詰まった「決算!忠臣蔵」ぜひ、スクリーンでご覧ください!
私は広島市の生まれでありまして、広島城から徒歩で10分もかからないところに住んでいました。そんな私が広島藩の用人役! 畏れ多いことです。忠臣蔵は大好きなお話で、たとえ四十七士ではなくとも、この作品に関われたことは、喜ばしい限りです。中村監督、ありがとうございました。そしてこの視点の変わった忠臣蔵、多くの皆様にご覧いただきたいです!
約9年ぶりに中村監督の作品に出演させていただけたこと、そして堤さんをはじめ、たくさんの豪華キャストの中で、大石主税という素晴らしい人物を演じさせていただけることをとてもうれしく思っています。赤穂事件を「お金」という面で見ていくこの映画の中で、普通の忠臣蔵ではかっこよく描かれている赤穂浪士が面白おかしく描かれています! 大石主税もその一人で、賢くて、浅野内匠頭の仇を討ちたい気持ちは強いがちょっと抜けているところがある、この映画だからこその大石主税が見せられると思います!! 初の中剃にも注目してもらいたいです(笑い)。
「殿、利息でござる!」で初めてご一緒して以来の中村組。1シーンの撮影でしたが、中村組の1シーンは、僕にとって大変意味のある1シーンでした。中村監督、呼んでいただきありがとうございました。大好きです(そして、大好きなあの方とも共演できて、むふふな気持ちでした)。お客さんとしても完成した映画を見るのを楽しみにしています。
中村組に参加させていただくのは5本目になります。今回は1日だけの撮影です。気付いたら終わってそうなので、最初から猪突(ちょとつ)猛進でいきたいと思います! 猪年だけにね。堤真一さんとは「クライマーズ・ハイ」以来11年ぶりにご一緒させていただきます。いやが応でも気合が入ります!
今回は新しい切り口の「忠臣蔵」。私を含め、日本人の体の中に染み込んでいる今までの「忠臣蔵」から、はたして抜け出せるだろうか、というのが今回のテーマでした。正直少し不安でしたが、監督とイメージを共有させていただいて、何とか演じきることができ、ホッとしています。
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