俳優の佐藤健さんが、映画「孤狼の血」などで知られる白石和彌監督の最新映画「ひとよ」(今秋公開)に主演することが29日、明らかになった。佐藤さんのほか、鈴木亮平さん、松岡茉優さん、田中裕子さんの出演も発表された。
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「ひとよ」は、「鶴屋南北戯曲賞」「読売文学賞戯曲・シナリオ賞」などを受賞した劇作家の桑原裕子さん率いる劇団「KAKUTA」の舞台作品を映画化。15年前、稲村家に起きた一夜の事件。それは母と子供たち3兄妹の運命を大きく狂わせた。一家は、事件にとらわれたまま別の人生を歩み、15年後に再会を果たす……というストーリー。
佐藤さんは15年前の事件に縛られ、家族と距離をおいてフリーライターとして働く稲村家の次男の雄二、鈴木さんは稲村家で唯一、家庭を持っているが夫婦関係に思い悩み、幼少期より人とのコミュニケーションに苦手意識を持つ長男の大樹、松岡さんは大樹と雄二の妹で、事件によって美容師になる夢をあきらめ、スナックで働きながら生計を立てる園子、田中さんは15年ぶりに3兄妹と再会を果たす母こはるを演じる。
現場に入るのが非常に楽しみです。白石監督の作品はほとんど見させてもらっていますが、ぜひいつかご一緒できたらと思っていた方ですので、今回は念願がかないました。素晴らしい脚本、共演者、スタッフの皆様との仕事ということで、僕が気負い過ぎずとも良い映画になるであろうというある種の確信をすでに持っておりますが、こんな環境で映画作りに励めることを当然と思わずに、幸せをかみ締めながらも精進していく撮影期間であればと思います。今回のお声がけ大変光栄でした。ありがとうございます。
複雑な家族の関係、過去の事件と妻子への思い、吃音(きつおん)の症状。この作品は自分にとって大きな挑戦になるだろうことを今から確信しています。と同時に、この役を「鈴木にやらせてみたい」と思っていただけたことに感謝しています。白石監督、そして素晴らしい共演者の方々と、丁寧に、時に乱暴に心を通い合わせ、皆さんの心に突き刺さる「ひとよ」を作り上げていきたいと思います。
熱い視線でずっと作品を追っていた白石和彌監督とご一緒させていただけることは私にとって大変うれしいことでありつつも、今の自分は何ができるのかバレバレになってしまうだろうなと今から眉尻を下げています。己を知れるというのはとても良いことですから、真っすぐ向かっていこうと思います。
家族のお話です。どんな雰囲気になるのか実は想像がつきません。スタッフ、キャストの皆様、よろしくお願いいたします。映画ファンの皆様、少し待っていてください。
これ以上のない最高のキャストに集まっていただき、少し緊張しています。私自身、この家族がどのような物語をつむいでくれるのか、楽しみで仕方ありません。多くの人の心に突き刺さる作品になるように、毎日を大切にしながら撮影に望みます。楽しみにお待ちください。
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