俳優の松坂桃李さんが17日、東京都内で行われた主演映画「居眠り磐音(いわね)」(本木克英監督)の初日舞台あいさつに、女優の木村文乃さんらと登場した。作品にちなみ、「あなたにとってのヒーローは」という質問に木村さんが「これはもう松坂さん。バラエティー番組では慣れていなくて結構てんやわんやしちゃうんですけど、松坂さんとご一緒だと、すべてを完璧に穏やかにやってくださる。こんなヒーロー他にいない」と回答すると、松坂さんは「いやいやいや(笑い)。何でもやります! コントだろうが何だろうが。何事も楽しんでやれればいいなという精神で取り組んでいます」と照れ笑いを浮かべていた。
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舞台あいさつには、共演の芳根京子さん、柄本佑さん、杉野遥亮さん、石丸謙二郎さん、谷原章介さん、メガホンをとった本木監督も出席。同じ質問に松坂さんの所属事務所の後輩である杉野さんも、「松坂さんがヒーロー。頑張って同じ作品に出させていただいても、さらに先を走っている姿や、つたない僕をいつもフォローしてくれてヒーローだなと思います。ありがとうございます」と感謝を交えてコメント。
松坂さんが、「こちらこそ。うちの事務所はそういう教育のもとでやっておりますので、いずれ杉野も後輩ができたら、そういうふうにやるようになるんじゃないでしょうか」と優しく語りかけると、そのやり取りを聞いていた、特撮ドラマ「仮面ライダー電王」などに出演した石丸さんから「お前たち本当に。仮面ライダーとか、いろいろあるだろうが」とツッコミが入る一幕もあり、会場は盛り上がっていた。
映画は、佐伯泰英さんの“平成で最も売れている時代小説”シリーズが原作。江戸勤番を終え、豊後関前藩に3年ぶりに戻った坂崎磐音(松坂さん)と幼なじみの小林琴平(柄本さん)、河出慎之輔(杉野さん)。琴平の妹・舞(宮下かな子さん)は慎之輔に嫁いでおり、磐音は琴平と舞の妹・奈緒(芳根さん)との祝言を控えていた。そんな中、慎之輔が「舞が不貞を犯した」といううわさを聞き、舞を斬る。激高した琴平は慎之輔を斬り、磐音は琴平を討ち取るよう命じられる。琴平を討ち取った磐音は脱藩し、江戸で浪人として暮らし始めた。江戸でうなぎ割きや両替商・今津屋の用心棒の仕事をしていた磐音だったが、今津屋が騒動に巻き込まれ、用心棒として立ち上がる……という展開。
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