人気グループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さん主演の映画「パラレルワールド・ラブストーリー」(森義隆監督)が、31日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほかで公開される。原作は東野圭吾さんの累計発行部数130万部を超える同名ベストセラー小説。自分が愛する女性と暮らす世界と、その女性が親友の恋人というもう一つの世界。二つの世界に翻弄(ほんろう)される男の、記憶の謎に迫るミステリー作。物語の鍵を握る恋人役を、吉岡里帆さんが演じる。
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大学院生の崇史(玉森さん)は、山手線の車窓から見える、並走する京浜東北線に乗る女性(吉岡さん)に思いを寄せていた。就職した外資系企業の付属研究所に通う崇史は、親友の智彦(染谷将太さん)から彼女を紹介される。麻由子と名乗るその女性は、崇史が思いを寄せる女性。しかし、崇史が目覚めると、同じ部屋に麻由子がいて、2人は同棲(どうせい)中だった……という展開。
玉森さんは「レインツリーの国」(2015年)以来の主演作。不安とプレッシャーの中、撮影のない日も崇史を意識しながら役に没頭したという。ほかに、筒井道隆さん、美村里江さん、石田ニコルさん、田口トモロヲさんらが出演している。
冒頭の並走する電車はその後を予感させるかのよう。崇史が二つの世界を行ったり来たりするときの不思議な感覚を、見る者に伝える。麻由子と同棲している世界では、なぜか過去を思い出せない崇史。もう一つの世界では、麻由子と智彦が付き合っていて、崇史は嫉妬に駆られる。自分の記憶への違和感がほころびとなり、謎解きへ向かっていく。
麻由子は一体何者なのか。崇史たちの所属企業の怪しさも相まって、二つの世界が行ったり来たりしながら、人の記憶とは何なのか、という壮大なミステリーへとつながっていく。そこに、崇史、麻由子、智彦の友情と恋愛の行方が絡み、目が離せない。
「宇宙兄弟」(12年)、「聖の青春」(16年)などを手掛けた森監督は二つの世界を描くために、カメラマンと助監督を替えて、感覚的なリズムを作ったという。主題歌は、宇多田ヒカルさんの「嫉妬されるべき人生」(18年のアルバム『初恋』に収録)。(キョーコ/フリーライター)
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