有村架純:「仕事に生かされている」 WOWOWドラマ「そして、生きる」イベントで語る

WOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW そして、生きる」のイベントに登場した(左から)坂口健太郎さん、有村架純さん、月川翔監督
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WOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW そして、生きる」のイベントに登場した(左から)坂口健太郎さん、有村架純さん、月川翔監督

 WOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW そして、生きる」のイベントが7月26日、大阪・あべのキューズモール(大阪市阿倍野区)で開催され、主演を務める女優の有村架純さんと俳優の坂口健太郎さん、月川翔監督が登場した。イベントで有村さんは「自分の生きる力になっているものは?」という質問に「この仕事をしていなかったら、どうしていたんだろうと思います。仕事に生かされている感じはありますね」と語った。

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 同じ質問に対して月川監督が「家族です」と答えると、坂口さんは「月川監督もおっしゃっていたように、周りの人の存在って大きい。(役者は)どこか自分のためにやっている仕事でもあるので、一番自分のことを分かっていようという思いはあります。自分に優しくないと他の人に優しくできないこともある。自分のため、結果的に周りの友達だったり……スタッフさんだったりのためにやっているところもあります」と話した。有村さんも「坂口君もおっしゃっていたように、自分を大切にしないと、周りの人を大切にできない。自分のためだけには頑張れないと思いますね」と語った。

 有村さんはドラマの手応えについて「作品を撮り終えた後にものすごい達成感がありました。それを感じられただけでも自分にとっていい時間だったんだと思います」とコメント。坂口さんは「撮影している時から、『なにかスゴイものができるんじゃないか』と感じながらやっていました。ぜひ全6話一気に見たい。どこか、心の中に残る作品だと思っています」と語った。

 イベントでは、ドラマで有村さん演じる瞳子と、坂口さん演じる清隆が自分の夢を追いかけることにちなみ「夢をかなえるためにはどうしたらいいか?」という質問もあった。坂口さんは「夢と聞かれると、コレとあえて出さないようにしています。一つ、明確なものを作ると、そこに目線が行きすぎる気がする。あえてボヤけさせることで、そこに行きつくために寄り道をするじゃないですか。その寄り道が好きで。なるべく寄り道をしていくと、後で振り返った時に道が少し広くなっているかな、と。一つのことに固執しすぎると、寄り道が見えなくなるので、夢をあえてあいまいにさせておくのが僕のやり方です」と持論を明かした。

 有村さんは「私は、紙に書いたり、口に出したりします。小さな目標でも、そうすることで自然とかなえようとする方向に行く気がします。口に出すと、周りの協力も得られやすいかもしれませんが、自分で引っ込められないというか。言ったもん勝ちといいますか」と笑顔で語った。

 ドラマは、有村さん主演で2017年に放送されたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」などで知られる脚本家・岡田惠和さんによるオリジナルヒューマンラブストーリー。3歳の時に交通事故で両親を亡くし、岩手・盛岡で暮らす伯父に引き取られた生田瞳子は、天真らんまんに育ち、地元のアイドルとして活動するなど女優を志していた。19歳になった瞳子は東京で開催されるオーディションに挑もうとするが、本番前日の2011年3月11日、東日本大震災が起きる。半年後、瞳子は宮城・気仙沼でのボランティア活動に参加。そこで、学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆と出会う。瞳子は穏やかに整然と現場を仕切る清隆の笑顔に違和感を覚える。清隆は過酷な運命を背負っており……という展開。

 映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」の月川監督がメガホンをとり、全編6K収録を行い、4K・HDR(ハイダイナミックレンジ)版も制作。8月4日から毎週日曜午後10時にWOWOWプライムで放送。全6話(第1話無料放送)。

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