俳優の横浜流星さん主演の映画「いなくなれ、群青」(柳明菜監督、公開中)に出演している俳優の松岡広大さん。映画は謎だらけの島・階段島を舞台に、悲観的な主人公・七草(横浜さん)と七草の幼なじみで理想主義者の真辺由宇(飯豊まりえさん)たちが島にまつわる謎を解き明かそうとする姿を描いた青春ファンタジーで、松岡さんは七草の友人・佐々岡役を演じている。松岡さんに役作りや共演した横浜さんらとの撮影エピソードについて聞いた。
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原作は河野裕さんの同名小説(新潮文庫nex)で、第8回「大学読書人大賞」も受賞している。映画は、ミステリアスな雰囲気の七草と凛々しい少女・真辺が奇妙な島・階段島で再会。真辺は島から出るために、七草ら周囲を巻き込みながら島にまつわる謎を解き明かそうとする……というストーリー。
謎だらけの島を舞台に、ミステリアスなキャラクターが登場し、詩的なせりふも多いなど不思議な世界観の原作。松岡さんは「虚像のような、蜃気楼のようなモヤモヤしているところがある。一度読んだだけでは十分な解釈が得られなかったので、行ったり来たりしたり、付箋(せん)をつけたりしながら、繰り返して読みました。難しかったです」と振り返る。読み終わり、「これを実現するには相当大変だなと思いました」と感じた。ただ、「難しいと思っていたら難しくなってしまうので、少しライトに考えることで、糸口が見つかったような気がしました」と笑顔もみせる。
台本を読んで、そこにある新鮮さ、面白さに引かれた。「台本がすごく良くて……。言葉の美しさにすごく引かれました」といい、「言葉の強さを存分に引き出したような台本で、それを若い世代がしゃべるということに違和感がありつつもただ新鮮で、面白かったです」と明かす。
演じる佐々岡はヘッドホンがトレードマークの、ゲームミュージックを愛するキャラクターだ。そのため、撮影前に役作りでまずしたことは「家電量販店に行って、ヘッドホンを買いました(笑い)」。松岡さんは「ヘッドホンをずっと付けていたり、ゲームを5年ぶりぐらいにやったりもしました。佐々岡はゲームをすごく愛しているので、ゲームを楽しめる、というところに(自分も)共感を持たないといけないから」と役作りを明かす。
落ち着いた七草とは対照的に、佐々岡は明るく快活という印象を受ける。ただ、松岡さんは「元気に見えるだけかもしれない、カラ元気なのかもしれない」と解釈した。「明るい太陽のようなキャラクターではなく、影の要素も持っている人間なのかなと思ったんです。だから、ちょっと背景を感じさせるような、過去を感じさせるような芝居にしたかった。原作を読んだときは明るいんだろうなと思ったのですが、脚本だとちょっと暗くなって、ダークな部分も書かれている気がしたので、そこは意識しました」と打ち明ける。
主演の横浜さんとは2018年公開の映画「兄友」以来の共演だ。松岡さんに横浜さんの印象を聞くと「なんでもできます」と感嘆し、「現場でのたたずまいも、柔らかくて。ずっとスイッチは入っているけど、無駄な力は抜いている。柔らかい空気が現場に流れていました」と明かす。
一方、飯豊さんについて松岡さんは「話しかけてきますし、すごくしゃべっていました。場全体を絡めるんですよ、“台風の目”みたいな感じで」と笑い、「流星くんと飯豊さんは全然タイプが違いますね。流星君は柔らかくて、飯豊さんは積極的にしゃべってコミュニケーションをとるタイプ。タイプが違ったので、すごくバランスが良かったと思います」と撮影を振り返る。
舞台となる“捨てられた人たちの島”階段島にちなみ、松岡さんに“捨てたい”と思う部分を聞いてみると、「私見ですが『捨てきれない』んじゃないかなと思うんです、人って」と切り出し、「僕も『嫌だな』と思う自分はいますけど、ふいに出て来たりもする。たとえば、唇に手を当てるとか頬杖をつくとか、そういうくせと一緒で、無意識に出てきてしまうものなのかなと思う。……『我慢』ですね。自分が本能的にやってしまいそうなことを我慢することを、捨てるっていうのかな、と思います」と静かに思いを語る。
では、逆に“捨てたくない”ものは? 最後にそう聞くと、熟考したのち「プライドとかですかね」と松岡さん。続けて「それは何をしても絶対に捨てられない。へし折られたり、踏みにじられたり、淘汰されることはあると思うけど、たとえ折られたとしても、その4分の1は残っていると思うので、捨てきれないし、“いなくならない”と思います。仕事でも、実生活でも」と力強く語った。
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