注目映画紹介:「キミだけにモテたいんだ。」岡田麿里が「モテ」を描く 「モテメン甲子園」に挑む青春ストーリー

劇場版アニメ「キミだけにモテたいんだ。」の一場面 (C)2019「キミモテ」製作委員会
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劇場版アニメ「キミだけにモテたいんだ。」の一場面 (C)2019「キミモテ」製作委員会

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)などで知られる岡田麿里さんが脚本・構成を手掛けるオリジナル劇場版アニメ「キミだけにモテたいんだ。」(久藤瞬監督)が10月25日に公開される。クリエーターユニット「HoneyWorks(ハニーワークス)」のイラストレーター・ヤマコさんがキャラクター原案を担当し、「モテ」を競う「モテメン甲子園」に挑む男子高校生たちの恋、友情、青春を描く。

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 男子高校生の古田時夫と葦田茂一(アシモ)は、同じ学校の後藤田駿に突然連行され、学校でも有名なお嬢様・堀ノ宮早紀子(ホリコ)の元へ。ホリコは、時夫たちをモテメン甲子園に出場させて、その賞金で、ある事情でできた借金を返済しようとしていた。

 集められたメンバーは女子に冷たく「中二病をこじらせている」とうわされ、モテない時夫、行動が子供過ぎてモテないアシモ、可愛過ぎるためにモテない戸島幸太郎、人間そのものに興味を持てないためにモテない佐橋亜紀。そこに、幼い頃からホリコの執事的存在でモテの講師役・後藤田を加えた5人は、学校のモテメン部としてモテメン甲子園に挑むことに……。

 斉藤壮馬さんが時夫、内山昂輝さんがアシモ、富園力也さんが幸太郎、松岡禎丞さんが亜紀、梅原裕一郎さんが後藤田、石川由依さんがホリコの声優を務める。モテメン甲子園を盛り上げる司会役に梶裕貴さんと、豪華声優が集結した。

 全国の男子たちがモテメン甲子園でモテを競い、頂点を目指すという設定がまず面白い。モテを競う上での課題も、思わずくすりと笑ってしまうようなものが多い。さまざまな理由でモテないモテメン部の面々の奮闘も見どころだ。それぞれの思いを胸にモテを目指し、成長していく姿はほほえましくもあり、応援したくなる。

 さまざまな作品でキャラクターの心情を繊細に、生々しく描いてきた岡田さんが、今回は高校生たちの青春をみずみずしく描いている。とはいえ、単純なラブストーリーとも違う。岡田さんの描く「モテ」を体験した後は、不思議な爽快感を味わうことができた。(岡本温子/MANTAN)

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