中山七里さんのクライムサスペンス小説「ドクター・デスの遺産」(KADOKAWA)が、俳優の綾野剛さん主演で、「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」として実写映画化されることが1月27日、明らかになった。綾野さんは主人公の警視庁捜査1課の敏腕刑事、犬養隼人を演じる。また女優の北川景子さんが、犬養のバディーである冷静沈着な女性刑事、高千穂明日香役で共演することも決定した。
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「神様のカルテ」「そらのレストラン」などで知られる深川栄洋監督がメガホンをとった。2019年7~8月に撮影され、現在は編集中で2020年11月に公開予定。
今作の出演について、綾野さんは「禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません」とコメント。撮影について「この作品の強度に耐えうる表現ができているのか?と自問自答の日々でした」と明かし、「そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディーである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります」とコメント。
北川さんは、綾野さんとの共演について「綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です。犬養が一つのことに集中した時に醸し出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした」と語り、「私たち凸凹コンビをどうぞ楽しみにしていてください」とアピールしている。
映画は、終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件が発生し、捜査に乗り出した犬養と高千穂は、依頼を受けて患者を安楽死させるドクター・デスと呼ばれる医者の存在にたどり着く。そんな中、重度の腎臓病に苦しんでいる犬養の一人娘の沙耶香が、ドクター・デスに安楽死の依頼をしてしまい……というストーリー。
禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません。撮影中もこの作品の強度に耐えうる表現ができているのか? と自問自答の日々でした。しかし、そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディーである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります。
深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新境地に立つことができました。お届けできる日が今から楽しみです。
「お父さんが悪いお医者さんに殺された」という男の子からの通報をきっかけに、2人の捜査1課コンビが連続殺人犯を追いかけることとなります。最後まで誰が犯人なのか分からない緊張感と、私たちが犯人像にたどり着くまでのもどかしさ、焦燥感をお客様に感じていただけるように撮影していきました。
事件を追えば追うほど、犬養、高千穂それぞれが「命の尊厳とは何か、安楽死は善か悪か」と悩み翻弄(ほんろう)されていくので、その感情を細かく丁寧に演じられるよう取り組みました。アクションも少しあるので、カッコよく、暑い夏に負けないように(熱中症にもなりましたが)頑張りました。
綾野さんとは2度目の共演ですが、2人1組でずっと動く役は初めてです。綾野さんは常に役と向き合っておられる熱い方です。犬養が一つのことに集中した時に醸し出す殺気や、こうと決めたら一直線に突き進んでいく勢いは綾野さんなのか犬養さんなのか、分からないほどでした。私は部下でありながら、そんな綾野さん演じられる犬養を冷静に、ときどきあきれながら、ときどき乱暴に扱いながら見守る役です。手のひらで転がしているといっても過言ではありません。
現場でも気がつけば綾野さんをずっと観察していました。綾野さんは思いつきでいろんなことをお芝居に取り入れたり、好奇心旺盛な子どものような一面があると今回初めて気がつきました。そんな綾野さんを後輩ながら、ほほ笑ましく見守ってきた夏でした。私たち凸凹コンビを、どうぞ楽しみにしていてください。
懸けたのは最後まで振り落とされないように舵(かじ)を握り続けること。プロデューサーと目指したのはエンターテインメントとして、ある社会問題と向き合うこと。ともすれば深く入り込みすぎて、自分の立っている場所が分からなくなるような作品です。誰もが人生のどこかで必ず向き合わなくてはならないテーマを綾野さん北川さんと共に悩み尽くした作品となりました。2人はいいコンビです。綾野さんは北川さんのことを、北川さんは綾野さんのことを僕に教えてくれました。
2人は全く違う考え方を持った役者ですが、2人とも強烈な役者バカだと思います。もちろんそういう僕も映画バカですが……。子役オーディションに参加して子役のために熱演していた綾野さんと、アクションで綾野さんに本気の蹴りを見舞う北川さんの熱を感じに劇場に来てください。
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