女優の松本穂香さんが主演を務める映画「君が世界のはじまり」(ふくだももこ監督)に俳優の金子大地さん、中田青渚さん、片山友希さん、甲斐翔真さん、小室ぺいさんが出演することが5月14日、分かった。松本さんら6人の高校生が登場する約30秒の特報と、それぞれのキャラクターのイメージ映像も公開された。今夏公開予定。
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中田さんは、主人公である高校2年生のえん(松本さん)の親友の琴子、金子さんは、東京からの転校生・伊尾、片山さんは父親に鬱屈とした思いを抱える純、甲斐さんは琴子にひそかに思いを寄せる岡田、小室さんは琴子が一目ぼれする相手のナリヒラをそれぞれ演じる。
映画は、ふくだ監督の短編小説「えん」と「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」が原作。「リンダリンダリンダ」「もらとりあむタマ子」などの向井康介さんが脚本を手がける。大阪のとある町を舞台に、さまざまな悩みに葛藤する高校生の青春を描く。劇中では、俳優陣がロックバンド「THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)」の「人にやさしく」を歌唱する。
出演者のコメントは以下の通り。
私が演じた琴子は口も態度も悪いですが、自分の気持ちに正直で、周りの人から、琴子の生き方が羨ましいと思われるような女の子です。普段の私は、琴子のように自分の気持ちに正直な人を羨ましく思っているので、琴子を演じることは新鮮であり、挑戦でした。監督や松本さんと撮影前から2人の関係性について何度も話し合い、大切に作りました。一瞬で過ぎ去ってしまう青春時代のはかなさや苦しさがぎゅっと詰まっている作品になっていると思います。
5人、3人と奇数で集まることが多かった。心の中で2.2.1や2.1で分かれると、いつも私が余るんやろうなと思っていた。実際そうだった。仲がいい子はいたけど、親友や幼なじみといった特別な子は今もいない。その寂しさを知って、ずっと隠していた感情を声に出そうと思いました。
ブルーハーツはもともと好きでよく聴くのですが、やっぱり最高だなと改めて思いました。台本を読んだ時に面白いと感じたことが映像にもしっかり出ていて、みなさんにも伝わると思います。僕の演じる伊尾はすごく繊細な人物だと思いました。簡単に伊尾のことを説明するのは難しいのですが、とにかく僕も葛藤しながら演じました。みんなでこの作品のために一生懸命作った作品なのでぜひ見ていただきたいです。
あの時みたいに何にも縛られず自由に生きたいなぁなんて青春時代を思い出すこともあると思います。そんな華やかな青春のイメージとはまた違った、思春期の高校生たちのリアルなもがきがこの映画から見えたらいいなと思います。誰にも言えないこと、言葉にできないこと、人それぞれ悩みがあると思います。悩むということがいかに人を育てているか、僕はこの作品で気付きました。たくさん悩んでたくさん思い出を増やしていきたいですね。
今回この作品を通して、青春時代というものがなんとあまりに痛々しいものであるかを数年ぶりに追体験することになりました。窓の外で止まったままの空、本当にそれが全てだった日々。でもあの時感じていた、痛みやら焦りやら涙やら全部にまとめて火をつけた時、僕らは残った灰の中から優しさを拾い集めることができるんじゃないか。そういう希望があるこの映画が好きです! ぜひみなさんよろしくお願いします。
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