WOWOWの劇場プロジェクト「劇場の灯を消すな！」の第4弾「劇場の灯を消すな！PARCO劇場編 三谷幸喜×箭内道彦～Road to PARCO THEATER“劇場に灯あれ！”」で行われる三谷幸喜さん演出の朗読劇に、中井貴一さんと天海祐希さんが出演することが8月28日、分かった。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　「劇場の灯を消すな！」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、公演の延期、中止が続く劇場でオリジナル番組を制作するプロジェクト。第4弾の「PARCO劇場編」は三谷さんと箭内道彦さんがタッグを組み、PARCO劇場（東京都渋谷区）で収録される。2部構成で、第1部は三谷さん、箭内さんが手掛けるドラマとドキュメント「”on the Road to～”」、第2部は三谷さんが演出を担当する故・井上ひさしさん作の朗読劇「井上ひさし『十二人の手紙』より『葬送歌』」となっている。

　10月31日午後7時からWOWOWライブで放送される。

　中井さん、天海さんのコメントは以下の通り。

　◇中井貴一さんのコメント

　高校生のころからよくパルコ劇場に来ていました。そのころは全く俳優になろうと思っていなかったですが、もし自分が舞台に出るんだったらここしかない！と感じていたんです。意味が分からないですよね……（笑い）。

　パルコ劇場は、俳優を目指していないころの私にそう思わせてくれた思い入れのある劇場です。新しくなり、今日初めて舞台上に立ちましたが、昔のパルコ劇場のこぢんまりとした空気感が残っていてとても幸せです。そして新しい劇場で、お客様の入っていない、カメラの前だけで朗読劇をやらせていただけたのはとてもぜいたくな時間でした。朗読劇はお芝居と違って、あまり感情過多になってもいけないですし、淡々と読むだけでは面白みに欠ける部分もあり、とても難しいんです。

　悩みながらリハーサルをしたら、三谷さんから「もっと感情を入れて大丈夫ですよ」と言っていただけて、気持ちを解放しながら朗読することができました。お客様に楽しんでいただければ幸いです。

　◇天海祐希さんのコメント

　パルコ劇場は、宝塚を退団して初めて立った劇場ですし、新しくなっても常にそこに居てくれる存在です。 とても見やすくて、すてきな劇場。そして熱意のあるスタッフの皆さんがいる、私にとってすごく身近な劇場です。

　朗読劇は初めてで、緊張しました。今回、舞台上と客席で収録したので、舞台上にいる時とは、また違う緊張感が客席ではありました。セリフを覚えて演技するということではない芝居のやり取りは、とても新鮮で楽しかったです。

　中井さんとは、こんなにがっつりお芝居をしたのは初めてで、ちょっとドキドキでした。三谷さんの演出は、リハーサルをやっていくつかダメ出しがあったくらいだったので、私、大丈夫かなあと、こちらもドキドキでした。

　劇場の灯を消すなの思いを込めた、この朗読劇。劇場の灯をともし続け、たくさんの可能性と夢をお客様に届けられたら……と願っています。