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第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
人気グループ「Sexy Zone」の中島健人さん、「King & Prince」の平野紫耀さんがダブル主演を務める連続ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系、土曜午後10時)が、9月5日にいよいよ最終回を迎える。中島さん演じる“カイくん”こと本間快と、平野さん演じる“ジロちゃん”こと一ノ瀬次郎という“警察未満”のバディーの奮闘を描いた物語で、視聴者は2人に親しみを込めて“カイジロ”の愛称を付け、さまざまな事件に立ち向かい成長していく姿を見守ってきた。中島さん、平野さんが演じたバディーについて、ドラマを手がける藤村直人プロデューサーは「想像以上」だったと感想を語る。本作で描いたバディー像や起用理由、最終回の見どころなどを聞いた。
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ドラマは2017年に韓国で公開された映画「ミッドナイト・ランナー」が原作。“頭脳派”と“行動派”という正反対の凸凹バディーが、専門書から得た知識と若さだけを頼りに、無謀な捜査に取り組む様を描いた作品だ。
ドラマ化するにあたり、扱う事件のテーマなど韓国映画の持つハードさは生かしつつ、バディーのコミカルな掛け合いもうまく取り入れた。さまざまな視聴者層に見てもらうことを考え、単純にどちらかの要素に振るのではなく、「10話全体のバランスを見ながらハードに攻める回、少しソフトな回と毎話ごとに少しテイストを変えました」とこだわりを語る。
また、コミカルさを加えるためには、バディーの関係性も重要だったと語る。刑事もののバディーは、物語の序盤で正反対の性格ゆえに反発し合うことも多いが、本作では1話から本間と一ノ瀬が意気投合。「波長の合う2人がどういうやり取りをするのか。そんな2人がぶつかったらどんな化学反応が起きるのかを見てみたい」と、「反発しない」新しいバディーの形に挑んだ。
本間と一ノ瀬のキャラクターには、原作の“頭脳派”と“行動派”という凸凹バディーの設定をそのまま生かした。藤村さんはさまざまな番組などを通して感じた中島さん、平野さんの印象から、今回のキャスティングに至ったと話す。
「中島さんはバラエティーでの受け答えなど、とても頭が良く知的なイメージでした。一方で、平野さんは突発的におもしろい発言をしたり、先の読めない瞬発力があるなと。この2人だったら凸凹バディーの感じをうまく表現できると思いました」と起用理由を明かした。
では、実際に2人が演じたバディーはどうだったのか。藤村さんは「想像以上」だったと絶賛する。そのわけは本人と役との“シンクロ”にあるといい、「皆さんが抱く中島さん、平野さんへのイメージと、カイくん、ジロちゃんのキャラクターが見事にピタリと当てはまっていた。本人なのか、役なのか、と思わせるシンクロの仕方が非常に良かった」と相乗効果を明かす。
本作の撮影に入る前、藤村さんは去年まで警察学校に通っていたという現職の警察官とその母親に取材を行った。そこで母親から「入寮していた半年で息子の顔つきがガラッと変わった」と聞き、ドラマでもその変化を表現したいと考えたという。「中島さん、平野さんはそれを踏まえて役作りをしてくれていました。物語が後半になるにつれて葛藤もしていましたが、だからこそ演技の質もみるみる上がって、“カイジロ”の成長を見せられたと思います」と語った。
そんな“カイジロ”に対して、SNSを中心に視聴者からは2人を応援する声も多く上がり、ツイッターでは度々「カイジロ」「カイくん」「ジロちゃん」など役名がトレンド入りした。藤村さんはそういった反響を受けて「キャラクターとして愛されていると感じました」といい、「皆さんにあだ名をつけてもらったことで、“カイジロ”というのが一つのキーワードになっていった」と振り返る。
「あだ名で呼ぶのは親しい間柄である“証”だと思うので、それをドラマの架空のキャラクターで実現できたことがうれしかったです。小さい子供が“カイジロ”のグーパータッチをまねてくれたり、“カイジロ”としてファンになってくださった方もいて、中島さん、平野さんも自分たちの作り上げたキャラクターに対して手応えを感じていた印象です」とキャスト、スタッフ共に喜びをかみしめていたようだ。
5日に放送される最終回では、第6話からスタートした“スコップ男事件”をめぐる「逆襲編」がついに終結。警察内部の人物による犯行として、これまで隠されてきた事実、事件の真犯人など、すべてが明らかになる。藤村さんは「視聴者の間で犯人の考察も非常に盛り上がっているので、まずは皆さんの予想が当たっているのか、ぜひ確かめてほしい」と力を込める。
さらに「あとは、やはり“カイジロ”の成長。もしご覧になれる方は、1話を見返したうえで最終話を見ていただくと、2人の表情の違いをもっと感じてもらえると思います。あとは、カイくんのメガネがどうなるのか(笑い)。壊れたり、壊れなかったり、そこもこだわって描いていますので、楽しみにしていただきたいです」と見どころを語った。
これまで真実を明らかにすべく懸命に立ち向かってきたバディー。たどり着いた先には一体どんな答えが待っているのか……。“カイジロ”の成長と共に、事件のラストをしっかりと見届けたい。
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