10月12、13日に国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)で開催されるラストライブをもって改名することを発表しているアイドルグループ「欅坂46」において、2017年からキャプテンを務めてきた菅井友香さん。当初の予定から5カ月を経て、ようやく9月4日に日の目を見た初ドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」(高橋栄樹監督)についてや、同グループの“最初で最後のキャプテン”としての思い、菅井さんの日々の支えになった“原動力”までを語ってもらった。
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「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」は当初、4月3日に公開を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開を延期。本編はすでに完成していたが、活動自粛中のメンバーにリモート取材を行うなど、追加撮影を実施した。7月16日の無観客配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!」にも密着し、新2期生らも加わった28人体制での迫力のパフォーマンス、大きな話題となった改名発表の瞬間も追加され、ライブから数日後のメンバーの心境にも迫った。
新たに完成した映画について、「約2時間半、盛りだくさんの内容で、今の私たちを、より伝えられる映画になっているんじゃないかなと思っています」と印象を明かす菅井さんは、「(グループの歴史が改名により)終わると分かっている中で、こうやってしっかりと記録として残していただけたことがありがたいなって思いましたし、デビューした日のこととか、たった5年のことではあるんですけど、忘れてしまったことも結構あって(笑い)。こんなにもいろいろなことがあったんだなって、改めて気付かされたりもしました」と振り返る。
また、「インタビューパートは、個人個人の収録だったので、ほかのメンバーがそのときそのときで、こういうことを思っていたんだなっていう発見もありました」と話していて、「このドキュメンタリー映画はすごくいろいろな受け止め方ができると思うし、『嘘と真実』ということで、受け止め方は見る人にお任せしている部分もあるので、一つの物語、作品として、まずは楽しんでほしいです」と思いを告白。
さらに「あと、私たちの人生そのものが映像になっていて、弱いところ、もろい部分も見せたことにもなっているので、それが見る人の勇気に変わったり、希望になったり、『こういう子たちが戦っているから、自分たちも』って思ってもらえたらうれしいです」と語ってみせた。
グループとしては10月のラストライブに向け、最後の日々を送っているところだ。本人いわく「試行錯誤しながら」も、ここまで、何かと矢面に立たなければならないキャプテンという重責を担ってきた菅井さんは、「お会いしてくださる皆さんに誠実でいたいなってずっと強く思っていた」と真情を吐露。
活動自体は紆余(うよ)曲折ありながらも、「欅に何かあったとき、一番にちゃんと説明というか、自分の言葉で話をすることはできたのかなって。そこは一番大事にしていた部分だったので、そこはできたのかなと思います」と安堵(あんど)の表情を浮かべると、「集団を、個性をまとめるっていうのはずっと難しいなって思っていて、力不足を感じることはあったんですけど、最後まで続けていけたら」と前を向く。
最後に菅井さんがグループを、キャプテンを続けてこられた“原動力”は何だったのか、話してもらった。「欅に入るまでは、ずっと存在意義というか、自分が何で生まれてきたのかってことを、すごく考えてしまう部分もあったのですが……。でも欅と出会えて、今まで出会えないような、いろいろな方たちにも巡り会えて、どんどん価値観も変わっていったし、自分の人生を色濃いものにしてもらえたなって思っているので。その刺激、変化、何より応援していただいた方の声、言葉、すべてが原動力になったと思います」と最後は優しくほほ笑んでいた。
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