放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
女優の橋本環奈さんが、深田恭子さん主演で10月スタートの連続ドラマ「ルパンの娘」(フジテレビ系、木曜午後10時)の続編に、新キャストとして出演することが9月9日、分かった。京都で代々続く「名探偵一家」の娘・北条美雲役で、橋本さんは京都弁に初挑戦。劇中では美雲の中学生から社会人までを演じるといい、中高生時代の学生服姿、社会人時代の探偵姿のビジュアルも公開された。
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橋本さん扮(ふん)する美雲は、優れた洞察力と推理力に加え頭の回転も速く、日常生活のささいなことにも名推理を披露。一方でド天然な一面もあり、本音と建前を使い分けるなど、“京都人気質”も持ち合わせている。
また、美雲は執事もいる裕福な北条家で「お嬢」ともてはやされ何不自由なく育ったが、とある事件に巻き込まれたことで一家が没落し、多大な借金を背負ってしまう。祖父が「自分に何かあれば“Lの一族”を追え」と語っていたことから、深田さん演じる三雲華ら“Lの一族”を探し出し復讐(ふくしゅう)することを心に誓う……という役どころ。第1話では中学生、2話では高校生、3話以降は社会人となって登場する。
橋本さんのほかに、松尾諭さん、我修院達也さん、伊吹吾郎さんの出演も発表された。瀬戸康史さん演じる警察の桜庭和馬が左遷された所轄の上司・蒲谷隆太を松尾さん、北条家に代々仕える老執事・山本猿彦を我修院さん、「昭和のホームズ」と呼ばれた美雲の祖父・宗真を伊吹さんが演じる。
ドラマは、横関大さんの同名小説(講談社)が原作。代々泥棒を家業としている「Lの一族」の娘・三雲華と、代々警察一家の息子・桜庭和馬との許されない恋愛を描いたラブコメディー。前作の最終回で「『Lの一族』が死んだ」と偽り、華と和馬は結ばれた。続編では、死んだはずの「Lの一族」が再始動する中、華が事実婚した和馬と平穏な日々を過ごす「普通の主婦」になりたいと願う姿を描く。
「ルパンの娘」続編は10月15日スタート。初回は15分拡大で放送される。
ーー「ルパンの娘」の印象。
前作を楽しく拝見していました。コメディータッチで振り幅も大きい中で爽快感もあるという作品で、とにかく脚本が面白いと感じました。前作はキッズ層も多く見ていたと聞いていますが、本当に子供から大人まで楽しめる突き抜けた娯楽作品だと思います。ちなみに、私の実家でも家族全員で見ていました(笑い)。さまざまなアクションやてんとう虫のギミックなど、「ルパンの娘」は夢のある作品ですので、オファーをいただいた際は本当にうれしかったですし、何より面白そうだなと思いました。
ーー演じる美雲について。
最初は中学生から始まるので、正直、大丈夫かなと(笑い)。制服は、これまで着たことのないものはないんじゃないかというくらい着ていますし、高校生役もたくさん演じてきましたが、回想シーンなどを除くと中学生役は初めてです。中学生役の際は、上下、青いかわいいセーラー服で、今まで着たことのない制服なので楽しみです。
美雲が劇中で使う手帳に書かれている文字を見たのですが、明らかに大人が書いているだろうというくらい達筆で(笑い)。ある意味、それくらい頭脳明晰(めいせき)で高校生を逸脱した女の子なんでしょうけど、その上、京都弁で早口で……。ちょっと、詰め込みすぎなキャラクターなのかなと思いつつ、演じるのがとても楽しみです(笑い)。
ーー今回、京都弁にチャレンジしますが?
今回のように方言を使って演じることが初めてなので苦労しています(笑い)。役柄が探偵なので、セリフの中に普段生活していて使うことのない専門用語が多い上に、京都弁を意識しなければならないので。難しいですけど、京都弁は新鮮で楽しいです。
ーー美雲を演じる上で心がけていることは?
真ん中に一本、芯がある女性だと思います。Lの一族に憎しみを抱いていて、どんな行動をしていても、その思いを根底に持っています。その思いがあるからこそ、美雲は成長していくので、そこは強く意識しています。役作りという面では、初めて方言に挑戦しますが、逆に方言があることで美雲という役に入りやすいんだなとも感じています。
ーー出演を楽しみにされているファンの皆さまへのメッセージ。
一視聴者として楽しんでいた「ルパンの娘」に出演できてうれしいです。今回の新シリーズ、新たなるキャストの一人として、作品に新しい風を少しでも吹き込ませることができたらうれしい限りです。演じさせていただく美雲が個性の強いキャラクターですので、私個人としても今までにない役を楽しみながら演じたいと思います。ぜひ楽しみにしてください。
前シーズンででき上がった独特な世界観。しかも“キャラの大渋滞”と言われたほど登場人物はみな強烈な個性の持ち主。その中に新たな登場人物として割って入ることは容易ではありません。さらに代々“名探偵一家の娘”という決して容易ではない役。そんな北条美雲を演じられるのは圧倒的な強度と華がある人でないとなりませんでした。そして何よりもその人が演じるんだと想像するだけでワクワクさせてくれる人でないとなりませんでした。
“橋本環奈さんに演じてもらえたら”と頭をよぎったものの当代きっての売れっ子女優、そう簡単には……と最初はダメもとオファーだったことを記憶しています。ですので奇跡的にスケジュールが成立し、オファーを受けていただいたときはガッツポーズ以外、何ものでもありませんでした。
しかもうれしい誤算はそれだけではありません。現場での橋本さんは、とても頭の回転が速く、観察眼にもたけていたのです。まさに名探偵一家の娘。手ごわいと思われた京都弁も指導の先生からお墨付きをもらっています。それでいて現場の空気をパッと明るく和ませる人間力を持ち合わせている。こちらの期待を完全に超えていました。橋本さんに受けていただいて本当に良かったと実感する毎日です。新たに加わった“優秀すぎる娘”の活躍をどうぞご期待ください。
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