森田望智:出てこないとつまらない! 「怖すぎる」と話題の“山下のり子”役 「恋する母たち」P語る起用理由

ドラマ「恋する母たち」に出演する女優の森田望智さん(C)TBS
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ドラマ「恋する母たち」に出演する女優の森田望智さん(C)TBS

 金曜ドラマ「恋する母たち」(TBS系、金曜午後10時)に出演する女優の森田望智(みさと)さん。仲里依紗さん演じる蒲原まりの夫・繁樹(玉置玲央さん)の不倫相手だった山下のり子を演じており、SNSでは「怪演」「怖すぎる」「すっごい嫌な役なんだけど魅力がある」などの声が上がっている。ドラマを手がける磯山晶チーフプロデューサーは、「原作を読んだ時から『鍵を握るのはのり子だ!』と思いましたし、演出家からも『とにかくのり子が大事!』と言われていたので、ものすごく慎重に選びました」と話す。“山下のりこ待ち”をする視聴者もいるなど存在感を見せる森田さんの魅力や、起用理由を聞いた。

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 ◇憎たらしいったらありゃしない! 視聴者から絶賛の声

 ドラマは、女性週刊誌「女性セブン」(小学館)で2017年から今年7月まで連載された柴門ふみさんの同名マンガが原作。木村佳乃さん、吉田羊さん、仲さん演じる同じ高校に通う息子を持つ3人の母たちの恋愛と友情を描いたラブストーリー。

 森田さんは、1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。2011年、栄光ゼミナール「高校受験編」のCM出演が初仕事。昨年配信されたNetflixドラマ「全裸監督」で伝説のセクシー女優役を体当たりで演じ、「第24回釜山国際映画祭」で最優秀新人賞を受賞するなど注目を集めた。

 また、NHKドラマ「これは経費で落ちません!」にゲスト出演。森田さんは、でんでんさん演じる伝説の石けんマイスターを惑わす謎の女、藤見アイとして登場した。ドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(日本テレビ系)では、優秀な看護師・小沢真凛役を演じた。今年は「恋する母たち」に出演しているほか、FODオリジナルドラマ「あの子が生まれる…」でドラマ初主演を果たした。

 森田さん演じる山下のり子は、繁樹が妻帯者と知りながらも男女の関係となった新人弁護士。まりと繁樹を別れさせようと、まりに嫌がらせをするが、それが原因で繁樹から別れを切り出され、蒲原法律事務所をクビになる……という役どころ。

 第3話では、繁樹とのり子の衝撃的な会話が、まりのスマホに送られてきたことで、まりとのり子が“直接対決”することに。のり子は、あのメールは「ジョークだった」と言い張り、悪びれもせずに、「奥様は蒲原先生にふさわしいのかしら?」「まあ、ああいうユーモアは奥様にはハイレベルだったのかもしれませんけど」などと言い放った。

 SNSでは、「森田望智さんの怪演」「森田望智さんの演技力がすごすぎて、憎たらしいったらありゃしない」「森田望智、若いのにライバル役として最高な仕事しててすごい」「お芝居が上手すぎる。すごい悪女っぷり」など、森田さんの演技を絶賛するコメントが並んだ。

 「鍵を握るのはのり子だ!」という思いから、慎重にキャスティングを行ったという磯山さん。森田さんは、Netflixドラマ「全裸監督」で注目を集めたが、「もちろん『全裸監督』での鮮烈な印象も大きかったですが、『これは経費で落ちません!』での“謎めいた存在の女に見えるが、実は素直な人”というお芝居も素晴らしくて、振れ幅が大きい女優さんだなあと思っていました」と印象を話す。

 ◇スタッフも、“山下のり子”の虜に

 「恋する母たち」の第4話では、まりと繁樹が温泉旅行中、のり子から繁樹に連絡が入るシーンが登場した。のり子は「死にます。」とメッセージを残しており、慌てて繁樹が電話すると、のり子は「先生~? 私ね~、お薬いっぱい飲んじゃいました~」と話す。繁樹が「いまどこ?」と聞くと、のり子は「言わな~い。じゃあね~先生、ばいばーい」と電話を切った。

 第6話では、山下のり子の裏切りにより、繁樹が政治資金流用の指南役だったと週刊誌に出てしまう。週刊誌に出たことで、蒲原家の自宅に報道陣が取材に来るなど、騒ぎとなる中、のり子は繁樹に電話し、「ぜ~んぶしゃべっちゃいました」と告白。「『情熱人生』見ていたら、ムカついたんで。私だけ置き去りにして妻と娘に囲まれてデレデレして。第2弾でもっとズタボロにしてあげますから。お楽しみに~!」と続けていた。

 磯山さんは、「山下のり子は毎回出ないし好感度が低い役なので、ひき受けてくださるかなあ?と内心心配していましたが、大石さんの脚本を面白く読んでいただけて、ご出演の運びとなりうれしかったです」と振り返る。

 山下のり子が登場するたびに、SNSなどで話題となっており、「森田望智ちゃんの演技が上手すぎて、世の奥さんたちに嫌われてしまうんじゃないかと心配になってしまう」という意見まで上がっていた。そんな森田さんの演技は、撮影スタッフも魅了しており、磯山さんは「第一話、マンションのロビーでのシーンのお芝居を見た時から、スタッフは彼女の虜になったと思います」と話す。

 ◇「ずっと見てしまう」森田望智の芝居

 森田さんの「豊かな表情がとにかく魅力的」と考える磯山さんは、「顔も体も常に流動していて、とどまっていないので『ずっと見てしまう』のです。憎まれ役に徹したうえで、新たな魅力を足してくれました」と絶賛。「最初は『のり子ムカつくー!』って思っていた視聴者に回を追うごとにどんどん『でも、出てこないとつまらない!』と思わせる存在感、キャラクター作りが素晴らしいです」と続ける。

 最後に「これからもいろんな彼女が見たいと思わせるだけで、ものすごい可能性を秘めた存在だと思います」と話した磯山さん。12月18日放送の最終回では、木村さん演じる杏、吉田さん演じる優子、仲さん演じるまりの恋の行方とともに、山下のり子の登場も楽しみにしたい。

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