木村拓哉さんが、主演を務めるスペシャルドラマ「教場II」(フジテレビ系、2021年1月3、4日午後9時)の放送を前に、生徒役のキャストと集結。本作は「僕の中では(第1弾から)途切れることなくつながっている時間」だといい、「198期、199期、そして200期と、3期にまたがって自分が関われると思っていなかったので、すごく光栄に思っております」と感謝。今年4月に亡くなった前作のプロデューサーに向けて、天を見上げながら「西坂(瑞城さん)、撮ったぞ! ありがとうございました!」と思いを込めた。
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ドラマは長岡弘樹さんのベストセラー小説(小学館)が原作で、警察学校の教室“教場”を舞台に、木村さん演じる右目が義眼の冷徹無比な教官・風間公親(きみちか)と、生徒たちの姿を描く“警察ミステリー”。
この日は「200期」の生徒役である、濱田岳さん、上白石萌歌さん、福原遥さん、杉野遥亮さん、眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)さん、岡崎紗絵さん、戸塚純貴さん、高月彩良さん、アイドルグループ「乃木坂46」の樋口日奈さんが集まった。
木村さんはシリーズ第2弾となる今作について「前作は警察学校198期生のエピソードで、今回は200期。その間にいる199期が前作のラストに少しだけ登場した皆なんですけど、そこの流れが少しずつ関わり合っています」と説明。「198期、199期、200期と、対峙(たいじ)する面々が変わると、出来上がってくる空間もやっぱり違うものになる」「同じ教場は教場でも、流れる時間や、そこで生まれる空気が全く違った作品になっているので、また違う形で楽しめるのではないかなと思っています」とアピールした。
また、今作では「もちろん風間の立場や目線を持ちながらではあるんですけど、それだけだと偏った表現にしかならないので、客観視できる目線を自分の中にも持っておく」ことを意識したと明かし、「共演者とのセッションで、自分はどこでどれくらい強くはじくのがいいのか、どういうリズムを取るのがいいのか、俯瞰(ふかん)の目で見ることを大事にしつつ、本番で演じている間は、その目線をなくして風間というパートを全力でやる。今回の『教場II』はそれが非常にバランスよくできた作品になったんじゃないかなと思っています」と自信をのぞかせた。
さらに、コロナ禍で進められた撮影について「所作訓練も含め、精神的にもすごくタフさが求められた現場だったと思います。にもかかわらず、皆、誰一人腐ることなく取り組んでいました」と振り返り、「中江(功)監督がまた予定調和の芝居が大嫌いな、志の高い方ですから、そういう芝居をしたときには、何度も『もう1回』とNGを出されますし。でもそれは彼、彼女の『もう1回』ではなくて、そのシーンにおける『もう1回』で。僕も、彼ら彼女らに『あなたの“もう1回”ではなくて、このシーンの“もう1回”だから』ということを生徒役の皆さんに伝えて、皆で乗り越えていきました」と裏側を告白。
「ワンシーンで140カット撮るときもあるんですけど、どのカットも妥協のないライブを収録してる感じでしたね。こうやって一つの作品の撮影を一緒に共同作業させていただくと、一緒にやってくれた皆のことをちょっとひいきめに見てしまうというか。自分が教官として送り出す皆なんだなと、今実際にそういう思いになれています。皆、本当に頑張っていました」と、生徒役のキャストをねぎらった。
「教場II」は2021年1月3、4日の2夜連続、共に午後9時から放送される。
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