コントが始まる:菅田将暉&毎熊克哉の“兄弟愛”「心にしみる」と反響 “足洗う”伏線「見事」の声も 第3話「奇跡の水」を振り返る

ドラマ「コントが始まる」の第3話のワンシーン=日本テレビ提供
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ドラマ「コントが始まる」の第3話のワンシーン=日本テレビ提供

 俳優の菅田将暉さん主演の連続ドラマ「コントが始まる」(日本テレビ系、土曜午後10時)の第3話が5月1日に放送され、主人公の高岩春斗(菅田さん)の兄・俊春(毎熊克哉さん)をモデルにして作られたコント「奇跡の水」が登場。同話では、俊春が、春斗との会話の中で「奇跡の水」のせりふをさりげなく口にし、売れない「マクベス」を陰ながら応援していたことをほのめかすシーンが描かれた。SNSでは、「心にしみる」「とってもいい兄弟愛」「お互いを思い合う兄弟愛があふれてた」といった感想が書き込まれた。

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 ◇陰ながら春斗を応援し続けた兄 “水”で救われた? 

 「奇跡の水」では、ある男性(仲野太賀さん)が、怪しげな男(神木隆之介さん)が宣伝する「奇跡の水」の“力”を信じてしまい、狂気にとりつかれた言動を次々と連発。男性の弟(菅田さん)が必死になって兄の目を覚まさせようとする物語だ。このコントは、春斗の兄の俊春の身に起きた実際の出来事が題材となっている。学生時代は秀才で、一流企業にも就職した俊春だったが、ある日突然、怪しげな水を売りつけるマルチ商法にはまり、妻子とも離婚し、ひきこもり生活を送ることになってしまった。

 コントの中で、仲野さん演じる男性は「どんなに俺を説得しようと思っても無駄」と菅田さん演じる弟に言うのだが、第3話では、俊春が春斗との会話でこのせりふをつぶやくシーンが登場。春斗は、両親から芸人の道を進み続けることについて苦言を呈されていたが、俊春は陰ながら「マクベス」を応援し続けていたことを示すシーンだった。

 “水”は同話の重要なモチーフだった。春斗は、瞬太(神木さん)からの助言を受け、自室にこもり続ける俊春のスマホに電話をかけた。瞬太いわく、「“ドア”をノックし続けることが大事なの。着信履歴は『心配しているよ』っていうメッセージなんだよ」ということだった。この“ノック”が功を奏し、俊春は重い腰を上げて自室から出てきた。

 そして、俊春が向かった先は自宅の風呂場。同話では、それまでシャワーしか浴びていなかった俊春が湯水につかりながら人生を考え直す姿が象徴的に描かれたことから、「兄ちゃんには風呂のお湯が奇跡の水だったかも知れないけど、春斗のその優しさがあってこそなんだよね」「この湯船が兄ちゃんにとって奇跡の水になったんだな」「奇跡の水はさすがに完成度高すぎ」といった反響が寄せられた。

 ◇“足を洗う”伏線に「見事」の声 「奇跡の水は無味無臭」も実は……

 第3話では、仲野さん演じる美濃輪潤平が里穂子(有村架純さん)の家に上がるときに足を洗うシーンが登場。そして「奇跡の水」のオチは、マルチ商法まがいの“水”から足を洗ってくれない男性に対し、弟が「兄貴、頼むよ! 早く足洗ってくれよ~!」と叫ぶシーンで幕を閉じ、潤平の「足を洗う」という行為が伏線になっていたことも明らかになった。「足を洗う」を二つの意味で解釈して作られたオチであることから、「『足を洗う』の回収の仕方、最高じゃん。落語っぽい」「足を洗うとこまで最後に回収していくとは思わなかったわ」「『足を洗う』の伏線が見事だった」といった声も多く集まった。

 ちなみに同話では、里穂子が、潤平が足を拭いたタオルのにおいを嗅ぐシーンも登場。里穂子は、タオルのにおいを嗅いで「無味無臭です」と話すのだが、「奇跡の水」のコントの中でも「奇跡の水は無味無臭だ」と男が答える場面が描かれていた。
 

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