竜とそばかすの姫:役所広司が主人公すずの父親役 細田守監督作品に三度目の出演

「竜とそばかすの姫」に声優として出演する役所広司さん(C)2021 スタジオ地図
1 / 1
「竜とそばかすの姫」に声優として出演する役所広司さん(C)2021 スタジオ地図

 「時をかける少女」「サマーウォーズ」などで知られる細田守監督の新作劇場版アニメ「竜とそばかすの姫」(7月16日公開)に声優として役所広司さんが出演することが5月28日、分かった。主人公・すずの父親を演じる。役所さんは、「バケモノの子」(2015年)、「未来のミライ」(2018年)に続き、三度目の細田監督作品出演となる。

あなたにオススメ

 役所さんが演じるのは、過疎化が進む高知の田舎町で高校生の娘・すずと二人で暮らし、思春期の娘との接し方や距離感に悩む父親。細田監督が「ぜひこの役を役所さんに演じてほしい!」とオファーしたという。

 役所さんは「今回は主人公の父親役で、出来るだけ絵の雰囲気に近い優しさと思春期の娘を持つ父親の距離感を大切に、互いに深い傷を持ちながらも寄り添っていく過程を表現できたらいいなと思いながら演じました」と収録を振り返り、「娘のすず役の方は、張った声もささやく声もすてきで、声のコントロールが自在にでき、歌も素晴らしかったです」と明かした。

 作品について「高知と<U>(超巨大インターネット世界)の風景のギャップは、メリハリが効いていて、この映画の醍醐味(だいごみ)だと思います。僕はSNSには疎いですが、若い方々は身近に感じながら生活しているので、今作で自分がインターネットの中で生きている姿を客観的に見ているような不思議な体験ができるのではないでしょうか」と話している。

 「竜とそばかすの姫」公開とスタジオ地図の10周年を記念し、細田監督の「時をかける少女」(2006年)、「サマーウォーズ」(2009年)、「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)、「バケモノの子」(2015年)、「未来のミライ」(2018年)の5作品の場面写真が無料開放されることも発表された。

 「竜とそばかすの姫」は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずが、超巨大インターネット世界<U>と出会い、成長していく姿を描く。幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずはある日、“もう一つの現実”と呼ばれる超巨大インターネット世界<U>と出会い、ベルというアバターで参加することになる。心に秘めてきた歌を歌うことで、あっという間に世界に注目される存在となっていくベル(すず)の前に竜の姿をした謎の存在が現れる。

アニメ 最新記事