ドラマ主題歌:2021年夏ドラマは…GReeeeN、LiSA、SEKAI NO OWARI、milet、Uruら多彩な顔ぶれの楽曲がそろう

鈴木亮平さんが主演するドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の主題歌を担当した「GReeeeN」
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鈴木亮平さんが主演するドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の主題歌を担当した「GReeeeN」

 2021年7月期のドラマ主題歌を紹介。今年の夏ドラマでは、4人組ボーカルグループ「GReeeeN」や歌手のLiSAさんの楽曲のほか、人気バンド「SEKAI NO OWARI」の新曲、シンガー・ソングライターのmilet(ミレイ)さんやUruさんの書き下ろし曲など、バラエティー豊かな顔ぶれの楽曲がそろった。夏ドラマで注目の主題歌をピックアップした。

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 ◇「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の主題歌はGReeeeNの“胸熱”な楽曲

 鈴木亮平さんが主演する「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系、日曜午後9時)の主題歌は、GReeeeNの新曲「アカリ」(配信中、9月8日シングル発売)。「人は誰もがヒーローになれる」「誰かの頑張りで灯(とも)されたアカリはあなたを照らし、あなたの頑張りによって輝くアカリも誰かを照らす」という“胸熱”なメッセージが込められている。

 ドラマは、救命救急医の喜多見幸太(鈴木さん)をリーダーとする特殊救命チーム「TOKYO MER」の活躍を描くヒューマン医療ドラマ。オペ室を搭載したERカーで事故や事件の現場に駆けつけ、命の危険にある人々を助けようとする、緊張感にあふれる場面が、毎回話題を呼んでいる。

 「TOKYO MER」が瀕死の患者の命を救う、クライマックスシーンに流れるのがGReeeeNの歌だ。劇中において彼らは命の恩人=ヒーローであり、お互いの頑張りによって周囲を照らす存在。共に危機を乗り越え、結束を固くしていくメンバーたちの心情に寄り添う楽曲に仕上がっている。

 ◇「プロミス・シンデレラ」の主題歌はLiSAのロックナンバー

 二階堂ふみさんが主演を務める「プロミス・シンデレラ」(TBS系、火曜午後10時)の主題歌は、LiSAさんが同ドラマのために歌詞を書き下ろした新曲「HADASHi NO STEP」(配信中、9月8日シングル発売)。ホーン(管楽器)とエレキギターの音色がエネルギッシュに響くロックチューンだ。

 ドラマは、人生崖っぷちのアラサー女子、桂木早梅(二階堂さん)が、金と人生を賭けた“リアル人生ゲーム”を繰り広げるというストーリー。早梅にゲームを仕掛ける金持ちの男子高校生、片岡壱成(眞栄田郷敦さん)と、壱成の兄で高級老舗旅館の若旦那の片岡成吾(岩田剛典さん)との三角関係の行方も見どころだ。

 歌詞では、困難につまずきながらも、くじけない精神を持ち、新たな自分に目覚めていく女性像を表現。早梅が、夫との離婚問題や借金返済のために壱成から課されるミッションに挑む中で、新たなステップを踏み始める姿ともオーバーラップする。

 ◇「IP~サイバー捜査班」は“家族”を歌うSEKAI NO OWARIが担当

 佐々木蔵之介さん主演の「IP~サイバー捜査班」(テレビ朝日系、木曜午後8時)の主題歌は、SEKAI NO OWARIの新曲「family」(最新アルバム「scent of memory」収録)。

 ドラマは、京都府警に新設された「サイバー総合事犯係」を舞台に、主任・安洛一誠(佐々木さん)や新人刑事・古宮山絆(福原遥さん)ら捜査班チームが、ネット犯罪の闇を暴くミステリー。古宮山は、亡き母が残した1枚の写真から、安洛が自分の父親なのでは……という思いを抱いており、その謎にも迫っていく。

 主題歌「family」は、何気ないやりとりやあいさつの言葉から、相手の感情を感じ取れてしまう……。そんな家族ならではの距離感を題材にしたミディアムバラードだ。父娘かもしれない安洛と古宮山の2人の関係や、事件の裏に潜む家族の真実を映し出す場面において、アコースティックギターの演奏に乗せた、語りかけるような歌声が心にしみる。

 ◇「ハコヅメ」主題歌は“日常”をキーワードにmiletが制作

 戸田恵梨香さんと永野芽郁さんがダブル主演する「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系、水曜午後10時)の主題歌は、miletさんの書き下ろし曲「Ordinary days」(最新ミニアルバム「Ordinary days」に収録)。

 ドラマは、元エース刑事の藤聖子(戸田さん)と、新米警察官の川合麻依(永野さん)の交番勤務の警官ペアが、事件や雑務、また恋に奮闘する姿を描く。「日常こそが尊いもの」というテーマ性を帯びた歌詞の世界観は、交番を取り巻く街の人々や地域の身近な事件に焦点を当てた物語にもマッチする。

 先輩の藤が、新人の川合を的確にリードし、お互いの信頼関係を築いていく過程もドラマのポイント。前へ進んでいくような力強いリズムが、ペアとしての信頼関係を深め、業務にまい進する姿やおちゃめな素顔など、ドラマの名場面を彩っている。

 ◇「推しの王子様」はUruの書き下ろしによるラブソング

 比嘉愛未さん主演の「推しの王子様」(フジテレビ系、木曜午後10時)の主題歌は、Uruさんがドラマのために書き下ろした楽曲「Love Song」(配信中、8月25日シングル発売)。

 ドラマは、女性向け恋愛ゲームを手がけるベンチャー企業の社長、日高泉美(比嘉さん)が、容姿以外は残念な五十嵐航(渡邊圭祐さん)を理想の男性に育てる、というロマンチックコメディー。航は、劇中の人気ゲームキャラクターで泉美の“推し”(理想)であるケント様にそっくり、という設定だ。

 Uruさんは、何度もドラマの脚本を読みながら作詞作曲をしたという。日々を過ごす中で“あなた”との運命を感じ、いとおしく思う恋心を歌っている。包み込むような柔らかなボーカルが、ひたむきに頑張り、成長していく泉美や航を優しく後押ししてくれるかのようだ。

 ◇緑黄色社会、Novelbright、BLUE ENCOUNTら注目バンドも

 このほか、天海祐希さん主演の「緊急取調室」(テレビ朝日系、木曜午後9時)シーズン4の主題歌は4人組バンド「緑黄色社会」の「LITMUS(リトマス)」(8月25日シングル発売)、斎藤工さん主演の「漂着者」(テレビ朝日系、金曜午後11時15分)の主題歌は5人組ロックバンド「Novelbright」の「優しさの剣」、唐沢寿明さん主演の「ボイスII 110緊急司令室」(日本テレビ系、土曜午後10時)の主題歌には4人組ロックバンド「BLUE ENCOUNT」の「囮囚(ばけもの)」(配信中、9月8日シングル発売)が採用されている。

 バラエティーに富んだアーティストによる楽曲が並んだ夏ドラマ主題歌。暑い季節をさらに熱く盛り上げてくれるドラマの展開や、それに寄り添う主題歌に今後も注目していきたい。(水白京/フリーライター)

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