杉咲花:「おちょやん」で得たものと新たな課題 「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」で主演

連続ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」で主演を務める杉咲花さん
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連続ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」で主演を務める杉咲花さん

 10月6日スタートの連続ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖(はくじょう)ガール~」(日本テレビ系、水曜午後10時)で主演を務める杉咲花さん。杉咲さんといえば、5月14日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」のヒロイン役が記憶に新しいが、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」は、杉咲さんにとって「おちょやん」出演後初の連続ドラマとなる。新ドラマの注目ポイントや、朝ドラを経験して感じた変化などを語ってもらった。

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 ◇白杖を使った練習、視覚障害の方と対話も 「体験して初めて感じることがある」

 「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」は、うおやまさんのマンガ「ヤンキー君と白杖ガール」(KADOKAWA)が原作。杉咲さん演じる勝ち気だけど恋に臆病な盲学校生・赤座ユキコと、ケンカっ早いが根は純粋なヤンキー・黒川森生(もりお、杉野遥亮さん)が繰り広げるラブコメディーだ。

 白杖を日常で使うヒロインということで、杉咲さんは撮影に臨むにあたり、個人的にさまざまな練習や勉強を積み重ねているという。「白杖を使うことは自分にとって初めてのことなので、視覚障害がある方に実際にお会いしたり、お話をうかがったりして勉強を続けています」と明かす。

 「自分でも実際に白杖を持って、外を歩いたりしています。体験して初めて感じることだったり、分かることがたくさんあるんです。そうしたことを得られる時間をもっと積み重ねていけたらいいなと思っています」と打ち明ける。

 勝ち気なユキコに対して、憧れのようなものも抱いているという杉咲さん。「ユキコはストレートな思いを真っすぐ伝える人だなと感じていて。そこはすごく尊敬しますし、自分もこんなふうにありたいなと思わせてもらっています」と語る。

 そんなユキコを演じるにあたり、「ちゃんとユキコの気持ちを自分の体に落とし込めるようにしたい」という思いがあるという。「ユキコは19歳ですが、それまでの時間にどんなことがあって、どういうふうな思いで生活してきたんだろうということをもっと考えていきたいなと思っています」と話した。

 ◇朝ドラは“積み重ねること”に「やりがい」

 今作は、「おちょやん」のヒロイン経験後初の連ドラだが、「朝ドラを経験して、その後また新しい役を演じさせていただく中で感じるのは、当たり前ではありますが、全ての作品はゼロからスタートなんだなということです。なので、『これを得られた!』という確かな自信みたいなものよりは、言葉にするのがすごく難しいのですが、『これから自分はどう変化していけるのだろう』というドキドキ感の方が強いです」と明かす杉咲さん。

 「朝ドラはやはり特殊で、10カ月ほどかけて日々少しずつ積み重ねていくからこそ、その役をどんどん知ることができた感覚がありました。本当に大きなやりがいを感じていました」と打ち明ける。「朝ドラのヒロインを経験する前と後とでは、役について考える時間や、描かれていない部分を想像する力が、前よりは少しは豊かになれた気がして思います」と話した。

 続けて「ワンクールで放送するドラマはもっと短い期間で一つの役を演じますよね。短いスパンの中で、どれだけギュッと気持ちを凝縮させて表現しきれるかがこれからの課題でもあります」と打ち明けた。

 ◇ラブコメの魅力は「夢を見られること」 今作にも“キュン”はあるけれど…

 杉咲さんといえば、2018年に放送された連続ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~(花晴れ)」(TBS系)のヒロイン役でも注目を集めた。「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」は、「花晴れ」と同じく“ラブコメディー”と銘打たれているが、杉咲さんにとってラブコメの魅力は、ずばり「夢を見られること」だという。

 「ですが今回のドラマはちょっと現実離れした、“キュンキュン”というよりは、どこか生活感のあるシーンの方が多いなと感じていて。キャッチフレーズの付かない2人の距離感や、何気ないやりとりにキュンとくるシーンが多いんです。だからこそ共感できる点も結構あるのではないかなと思います」と明かした。

 最後に本作の見どころついて聞くと、「見てくださった方が、どんなふうに感じられるのかがすごく楽しみなので、『これを感じてほしい』ということはないのですが、きっと共感できたり、ポジティブな気分になれる作品だと思います。見てくださった方に、『あしたも頑張ろう!』と思っていただけたらうれしいです」とアピールした。

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