じゃあ、あんたが作ってみろよ
最終話 不器用な愛で、変われ!
12月9日(火)放送分
TBS系「日曜劇場」(日曜午後9時)枠の連続ドラマ「日本沈没-希望のひと-」に出演するアイドルグループ「乃木坂46」の与田祐希さん。小栗旬さん演じる主人公の天海啓示が通う居酒屋の看板娘・山田愛を演じており、SNSでは「可愛すぎる」「癒やしの与田ちゃん」などと注目を集めている。ドラマを手がける東仲恵吾プロデューサーに、与田さんの起用の理由や、撮影現場での様子を聞いた。
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ドラマは、1973年に刊行された小松左京さんのSF小説「日本沈没」をアレンジし、主人公・天海らが2023年、一国の海中沈没という未曽有の危機に立ち向かう姿を描く。与田さん演じる愛は、天海と常盤紘一(松山ケンイチさん)の元へ、元気にラーメンを運んだり、「とうとう彼氏ができたんです」とうれしそうに写真を見せたり。未曽有の危機に立ち向かう天海らにとって癒やしの存在という設定。
「堅苦しい重たい話なので、どこかに主人公、視聴者を含めてほっとできる場所がほしいなと思い、居酒屋のシーンを作ったんです」と振り返った東仲さん。そんな中、与田さんが映画初出演となった「ぐらんぶる」(英勉=はなぶさ・つとむ=監督)を見たといい、「(与田さんは)天然な感じで、面白そうな子だなと思いました。個人的には、声がすごくいいなと。高すぎず、低すぎず、ほっとするような声が魅力的だなと思って出演のオファーをしました」と起用理由を明かす。
与田さんは、撮影現場では「ガチガチに緊張していた」という。エキストラもいる居酒屋のシーンは、ざわざわとしているため、「自分の声のボリュームがわからないぐらい緊張されていて、最初は与田さんの声が聞こえないくらいだった」という。
そんな中、居酒屋シーンで与田さんとやりとりをすることが多い小栗さん、松山さん、記者・椎名実梨役の杏さんによって、“指導”されていたといい、「“アベンジャーズ”みたいな大人3人が、“か弱い女子”に指導してあげていて(笑い)。それですごく楽しそうにやっていたので、結果として和気あいあいとしたシーンになった」と話す。
YouTubeのTBS公式チャンネルで公開されている動画では、小栗さんの印象について「私が初めてでわからないときとかも、『大丈夫だよ、何回でもやり直せるから』と言ってくださって」と告白していた与田さん。
共演のウエンツ瑛士さんは、「僕が一緒のシーンとか、『明日は居酒屋のシーンだ。やったー』ってずっと言ってる」と撮影現場での小栗さんの様子を明かしていた。視聴者からは「与田ちゃんが出てるときが癒やしタイムだな」という声も上がっており、東仲さんの狙い通りになったのではないだろうか。
Paraviオリジナルストーリー「最愛のひと~The other side of 日本沈没~」では、主演を務めている与田さん。第1話の冒頭では、「店長公認! アルバイトの山田愛ちゃんのアートギャラリー」として、愛が描いた絵が飾られていた。この中の“ラクダ”の絵が、「乃木坂46」のレギュラー番組「乃木坂工事中」(テレビ東京ほか)で与田さんが描いた絵に似ていると、SNSで注目を集めていたが、真相はどうなのだろうか。
「夢に向かって進んでいる主人公を作りたいと思った中で、とくに意図せず絵を描いているシーンにしたら、(与田さんが)とても独創的な絵を描く方だとわかって(笑い)」と振り返った東仲さん。「見ようによっては、ピカソのようにも見えるすてきな絵なので、スタッフが考えて遊び心で色などリメークして飾りました」と明かしていた。
11月7日の第4話では、新聞に「半年以内に関東圏沈没」の記事が出たことで、東山総理(仲村トオルさん)は、会見を開くことを決意する。そこでは、時期や確率は明確にしなかったが、関東沈没の可能性が総理の口から語られたことで、人々は大混乱に陥り……と展開する。物語の行方を見守りつつ、与田さんの“癒やしタイム”も楽しみにしたい。
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