女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合)の総集編が、5月4日午後2時から総合で放送される。SNS上には視聴者からの感想であふれ、近年まれに見るほどの盛り上がりとなった本作では、名言、名シーンが次々と誕生した。総集編の放送を前に、そんな珠玉の名言の数々を「安子編」「るい編」「ひなた編」で振り返る。今回は「るい編」を取り上げる。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつないだ。
「るい編」では、18歳になったるいが、故郷の岡山を離れて大阪へ。母・安子との確執もあり、どこか影のあったるいが、トランペッターの錠一郎(オダギリジョーさん)との出会いと結婚を経て、強い女性として成長していく物語でもあった。
大阪のクリーニング屋で住み込みで働くことになったるいは、そこで錠一郎と出会う。ある日、トミー(早乙女太一さん)の誘いで、錠一郎、ベリー(市川実日子さん)と共に海へドライブに行くことに。るいと2人きりになった錠一郎は、米国まで続く海を見つめて、「吹いてみたいなあ、いつか、アメリカの空の下でトランペットを。『On the Sunny Side of the Street(オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート)』を吹いてみたい」と思いをはせる。その後、るいと錠一郎は交際することになった。
後日、関西一のトランペッターを決めるコンテストで優勝した錠一郎は、レコードデビューが決定。上京してレコーディング作業していると、原因不明の病気でトランペットが吹けなくなってしまった。
錠一郎は真相を明かさず、るいに別れを告げるも、るいは献身的に支える。ある日、錠一郎が姿を消してしまう。るいはトミーの車で、以前ドライブした海へと急ぐ。すると、海の中にたたずむ錠一郎を発見する。命を絶とうとしていた錠一郎に、るいは「怖がらんでええ、私が守る。あなたと2人でひなたの道を歩きたい」と伝え、優しく抱きしめた。
錠一郎と結婚したるいは、京都に移住し、新たに回転焼き屋を始める。そんなある日、るいが倒れたと聞き、錠一郎はこぎ方を覚えたばかりの自転車で急いで自宅に戻る。るいが倒れた理由は、睡眠不足と妊娠だった。るいは喜びつつも、母親と決別した過去を思い返し、「なれるかな、お母さんに」と不安を抱きつつ、錠一郎との間に娘のひなたが生まれ、「るい編」は幕を閉じた。
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