放課後カルテ
第7話 お前が学校に来ようが来まいがどうでもいい
11月23日(土)放送分
7月期の連続ドラマ「テッパチ!」(フジテレビ系、水曜午後10時)で主演を務める俳優の町田啓太さんと共演の佐野勇斗さん。ドラマは陸上自衛隊を舞台に、青年たちの成長と熱い思いを描くオリジナル作。町田さんは主人公の“やけっパチ”な考えで入隊した未熟な自衛官候補生・国生宙(こくしょう・ひろし)、佐野さんは国生の自衛官候補生の仲間となる馬場良成(ばば・よしなり)を演じる。自衛官候補生を演じるため、特に筋トレによる体作りに励んだという町田さんと佐野さんに、役作りや初共演の互いの印象などを聞いた。
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ドラマは、挫折を経験し“やけっパチ”な人生を送る国生宙が、生半可な気持ちで入隊した陸上自衛隊で身を守る鉄帽“テッパチ”をかぶるにふさわしい一人前の自衛官になっていく姿を描く。撮影には防衛省が全面協力し、エキストラも本物の自衛官が務めるほか、実際に使用されている車両やヘリコプターも登場する。2部制で構成され、第1部では宙たちが陸上自衛隊員になるために候補生として厳しい訓練を受けて自衛官になっていく姿が描かれ、第2部では本隊に配属され、現場で任務に当たるストーリーが描かれる。
町田さんと佐野さんは今作が初共演。ドラマでは、やんちゃで破天荒な青年・宙と、真面目で優しい性格の持ち主である馬場がバディーを組み、互いに誰よりも頼れる大切な存在になっていく。佐野さんの第一印象について、「いろんな意味で『大きいな』と思いました。身長もそうですし、エネルギーをすごく発している人。言葉が本当にストレートで、気持ちのいい、いさぎのいい人だなと感じました」と町田さん。「あまり包み隠さずしゃべるので、心強いなと思いましたし、居心地がいい。佐野君が演じているからこその馬場になっていると思います」と語る。
一方、佐野さんは、町田さんについて「宙は一度やると決めたら最後までやり通すところとか、男から見てかっこいいなと思える存在で、それは町田さんと共通していると思います。町田さん、めっちゃ真面目なんですよ。体作り、役作りひとつとっても真っすぐ全力で向き合う。座長として、それを僕らに背中で見せてくれるので、町田さんといると『頑張んなきゃな』と全体の士気が底上げされる感じです」と語る。「年齢は違うけど落ち着くというか、『町田さんと一緒にいれば大丈夫だ』という安心感があります」と信頼を寄せているようだ。
町田さんが演じる宙は破天荒なキャラクターだが、自身の居場所を求める姿には共感を覚えたという。「エネルギーの向けどころや自分の居場所を探すのは、たぶんずっとやっていくことなんだろうなと思いますし、すごく共感を覚えます。『相手から必要とされていない』と分かった時点でそこと向き合わず、軽口をたたいて違うところに行ってしまう逃げの姿勢になるのも、分からなくもない。でも、それがあるからこそ人と向き合っていく彼のありようがすごく大好きで。そこは丁寧に、彼の成長と一緒に体験していけたら」と役への思いを語る。
佐野さんが演じる馬場は、学生時代にトランペット奏者として吹奏楽に励み、一時は音楽を離れたものの自衛隊音楽隊の演奏を目にしたことで自衛官候補生の道に進むキャラクター。「馬場は、佐野勇斗に結構似ているなと思います」と役に共感する佐野さんは、「馬場はやんちゃや悪さをする人たちのチームにいて、注意しながらもみんなと仲がいい。自分の高校時代にも似ているし、近しいところが多いので演じやすいです」と明かし、「仕事をやめてまでトランペットという昔からの夢に向かって突き進むところも、いいなと思う。愛されるキャラクターになるよう演じられればと思います」と力を込める。
自衛官の役作りでは、訓練に耐えられる体を作ることを意識した。「陸上自衛隊のみなさんが全面協力してくださっているんですけど、実際にお会いするともう体つきが違うんですよ。完全に動ける体。僕らも丸一日訓練して、指導していただいたんですけど……尋常じゃないですよ(笑い)。想像を絶するぐらい。よくそんな動きができるな、と……それに耐えられるぐらいの体作りを頑張っています」と町田さん。「今までこんなにも体作りに注力したことがないぐらいやっています。宙にはラグビーをやっていた過去もあるので、そんなキャラクターにも合わせて頑張っています」と今回の体作りにかける強い思いを語る。
佐野さんも朝から夕方まで毎日訓練している自衛官のスケジュールに驚いたといい、「『これだけきつい訓練をやっているから、あの体が出来上がるんだな、もっと頑張らなきゃな』と思いました」と刺激になったことを明かす。
現場では、筋肉やサプリの話を交わすなど、体作りのために情報交換もしていたという。「特に自衛官役を演じるみんなは、体作りに励んでいました。みんなで筋トレの方法について『何やってんの?』って探り合ったり(笑い)。刺激し合いながら撮影に臨めていて、その雰囲気も画(え)に表れているんじゃないかなと思います」と佐野さん。町田さんも「(出会った)そのころに比べて、みんな体つきが全然違うもんね。会ったときから『何飲んでます? 筋肉にいいものは何ですか?』と……」と笑う。
ドラマでそんな2人の教官役を務めるのが、情に厚く正義感が強い八女純一を演じる北村一輝さんと、マドンナ的存在の桜間冬美を演じる白石麻衣さんだ。町田さんは2人とは初共演だといい、北村さんについては「一人一人とすごくコミュニケーションをとってくださるんです。可愛らしい冗談を言ったりチャーミングなところもあって、八女中隊長という役にぴったりで。みんなを導いていくキャラで『この笑顔で声をかけられたら、ついて行っちゃうな』と(笑い)」と印象を明かし、白石さんについても「衣装合わせでごあいさつさせていただいたんですが、『なんて丁寧なあいさつをされる方なんだ』とびっくりしました。実直に役柄にも作品にも向き合っているんだろうなと感じました」と語る。
最後に、改めてドラマの見どころについて聞いてみると、「ひとつは肉体美。みんなすごく鍛えているので見てほしいなと思います。コメディー要素も多いので、見ていて青春を思い出すというか……そういうふうに楽しんでもらえるのかなと思います」と佐野さん。町田さんは、防衛省の全面協力のおかげで生じる“本物の場所”の空気感を挙げ、さらに「そこにいろいろな感性、クセ、過去を持った人物が集まって、自分と人と向き合っていくことで発せられる熱量は本当にとんでもなく熱い。ぜひ画面越しに感じていただいて、『明日も頑張ってみるか』というエネルギーに変換していただけたら」とアピールしていた。
※ヘアメーク:薩广綾子、衣裳:大城志帆、持道具:佐々木ちほ
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