海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)で、雑色のトウを演じる山本千尋さんが12月10日、神戸市立東灘区文化センター(神戸市東灘区)で開催されたイベント「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』トークライブ in 神戸」に登場。第38回(10月2日放送)で山本耕史さんが演じる三浦義村との壮絶なバトルシーンの裏側について明かした。
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千尋さんは「2年前に舞台で一緒になったとき、耕史さんはもう(『鎌倉殿の13人』への)出演が決まっていて。『いいなー』と横で言っていたら、『ちっひーにも来ると思うよ。絶対に出たら面白いから』と言ってくれました」と明かした。義村との対決シーンも「自分と立ち回りしたら面白いんじゃないか」という耕史さんの提案だったという。
耕史さんはVTRでコメントを寄せ、同シーンについて「(撮影では)あの5倍はすごかった。(放送では)きゅっと短くなっていた。香港映画のジャッキー・チェンじゃないけど、それレベルのアクションを2人でやった」と語ると、千尋さんは、「想像以上に練習の時間をもらえたので本番は一発オーケーでした。放送を見たら短くなっていたので、また三谷(幸喜さんの)作品でリベンジできたらいいですね」と話した。
同シーンの最後に、義村が「俺の女になれ」とトウに告げる場面について、耕史さんは「そっちに外すかと、そこが三谷さんのおしゃれさだと思った」とコメント。千尋さんは「台本を読んで、そこで噴き笑いをしてしまった。あのシーンは、ほぼ耕史さんの演出で、後ろから羽交い締めにして耳元で『俺の女になれ』と言ったら面白いんじゃないかって。耕史さんは、どうやったらトウをカッコよく見せられるか考えてくださった。偉大な先輩です」と尊敬のまなざしを向けていた。
千尋さんは耕史さんについて、「コミュニケーションおばけですね。耕史さんがいると現場が明るくなります」といい、今回のイベントも「おしゃべりおばけに持って行かれました」と話していた。
今回、千尋さんにとって地元で初めての単独でのトークイベントに、約3倍の観覧応募があったといい、「生まれ育った神戸市でこんなにたくさんの方、しかも北海道から鹿児島まで遠くから来てくださったと聞きました。少しでも楽しんでいただけていたらうれしいです」といい、残り少なくなった「鎌倉殿の13人」の今後の見どころを聞かれると「言えない(笑い)。台本を読んだときは衝撃でした。こんな終わり方……。三谷さん、すごいなと。誰の期待も裏切らない、いや裏切っているのか……。あと2回お待ちください」と語った。
「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマ。脚本は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマ執筆となる三谷さんで、後の鎌倉幕府の二代執権・北条義時(小栗さん)が主人公。野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描く。ドラマは残り2回となっている。
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