アイドルグループ「乃木坂46」の与田祐希さんが、ヤンキーマンガの映画化となる「OUT」(品川ヒロシ監督・脚本、11月公開予定)でヒロインの皆川千紘(みながわ・ちひろ)を演じることが5月10日、明らかになった。
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原作は、マンガ誌「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載中の井口達也さん原作、みずたまことさん作画の同名マンガ。井口さんはお笑いコンビ「品川庄司」の品川祐さんの中学時代からの友人で、品川さんが自身の青春の日々をつづった小説「ドロップ」の後日談となる。「ドロップ」に登場する井口達也が17歳になり、地元を離れて新たな仲間と共につむぐ青春を描く。「ドロップ」は2009年、品川さんが“品川ヒロシ”名義で監督・脚本で映画化し、水嶋ヒロさんが達也を演じていた。
映画「OUT」では、主人公で伝説の超不良、達也を倉悠貴さん、暴走族「斬人(キリヒト)」の総長、丹沢敦司を醍醐虎汰朗さん、「斬人」の副総長、安倍要を昨年9月、岡田健史から改名した水上恒司さんが金髪リーゼントでヒゲをたくわえた姿で演じる。
与田さんが演じる千紘は、暴走族「斬人」5代目総長、皆川状介の妹で、ボウリング場「アイビーボウル」で働いている。兄が四大暴走族の抗争事件“狂命戦争”で命を落としたというつらい過去がありながら、もめごとを止めるためなら、暴走族相手に一喝、達也を平手打ちに、総長の丹沢にも説教するほどの肝が座った女性。
与田さんは、千紘を演じるにあたって、「自分の知らない世界だったので不安と楽しみな気持ちでいっぱいでした。ヤンキーは正直怖いと思っていたけど、千紘としてはおびえるわけにはいかないのでYouTubeでヤンキー動画を見て、ヤンキー慣れして現場に行きました!」と明かし、「見た目でいうと、人生で一番髪色を明るくしました! 撮影期間中は乃木坂のメンバーやスタッフさんにヤンキーだ!といじられつつも、新鮮でしたし、心なしかこの期間は千紘みたいに強くいられた気がします!」と語った。
そして、「暴力的でバカだけどなぜか憎めないキャラクターたちがどんどんいとおしくなっていく感覚に陥ってしまいました。男性はもちろんですが、女性目線で見てもきっと楽しめる作品だと思います! 仲間のために命懸けで戦う姿はかっこいいけれど、千紘としては命の重みを伝えたいです」とメッセージを送る。
品川監督は、与田さんについて「千紘は、存在感が大事だと思いました。暴走族のけんかのど真ん中に入っていっても負けないオーラを持つ与田祐希の光。それがキャスティングの決め手です」といい、「千紘は、芯が強く口の悪いヒロイン。どちらかというと穏やかな雰囲気の与田さんが暴走族相手にけんか腰のせりふが言えるのか?と思いましたが、堂々と渡り合っていました。達也をなじるシーンはなかなか見られない与田祐希が見られます」と話している。
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