解説:「あまちゃん」国民投票って? アメ女とGMT47のメンバー46人の人気投票 6人は解雇! その仕組みとは?

のんさん
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のんさん

 のんさんが主演を務めた、2013年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」。7月10日からNHK・BSプレミアムで再放送される第15週「おらの仁義なき戦い」では、人気アイドルグループ「アメ横女学園芸能コース(アメ女)」とその下部グループ「GMT47」のメンバー46人の人気投票「国民投票」の様子が描かれる。どんな仕組みなのか、ランキングによるメンバーの処遇などを解説する。

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 ◇「日の当たらない場所で頑張っているメンバーにもチャンスを」が目的

 劇中では、2009年11月頭、「GMT47」のマネジャーの水口(松田龍平さん)の口から6人のメンバーに向けて、「年末に『国民投票』を行うことになりました」と発表された。

 芸能事務所「オフィスハートフル」の社長の太巻(古田新太さん)が会見で語ったところによると、国政も政権が変わった2009年、「アイドル界でも政権交代があるかもしれない! ……ないかもしれない」と、所属メンバーの「国民投票」の開催を宣言。

 「アメ女も結成3周年! 日頃、日の当たらない場所で頑張っているメンバーにもチャンスを与えてあげようじゃないか」と、その目的が語られた。

 ◇順位によって「レギュラー」「リザーブ」「ビヨンド」

 「国民投票」の対象は「オフィスハートフル」に所属する「アメ女」40人と「GMT47」6人の計46人。

 投票はネットや携帯などで行われるとされ、ランキングで20位に入ると「アメ女」の「レギュラー」メンバーに昇格。30位以内は「リザーブ」で恒例の年越しライブに出演できる。40位以内が補欠扱いの「ビヨンド」となる。

 そして41位以下の6人は「解雇」という厳しい措置が発表された。水口によると、6人の解雇は「ここで40位に入らないようなやつは、さっさとあきらめて違う道を選んだ方がいいという(太巻の)親心……だと思う」というが……。

 ◇AKB48「シングル選抜総選挙」との違いは?

 2013年の本放送当時、同作の制作統括、訓覇圭さんは「特定のアイドルグループは想定していない」とAKB48との関連性を否定していたが、「国民投票」はAKB48の「シングル選抜総選挙」をモデルにしていると考えられる。

 AKB48の「シングル選抜総選挙」は2009年から2018年まで10回開催され、初期は前田敦子さんと大島優子さんのセンター争いや1~7位の“神7”などが話題になった。

 「あまちゃん」の劇中の「アメ女」は「恋愛御法度」のルールやセンターを含む上位8人が「アメ女八賢伝」と呼ばれるなど、AKB48を意識しているような設定が多いが、「国民投票」もその一つ。

 ただしAKB48の総選挙には下位でもペナルティーはないが、「国民投票」には6人が解雇という無慈悲な決まりがある。

 「国民投票」では、アメ女より知名度の低いGMT47のアキ(のんさん)が厳しい結果を突きつけられる。そこに太巻と春子(小泉今日子さん)との因縁も絡み……と展開する。再放送だが今後の展開に目が離せない。

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