ドラマ主題歌:2023年夏ドラマ 菅田将暉、Ado、NiziU、緑黄色社会ら多彩な顔ぶれの楽曲がそろう

松岡茉優さんの主演ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」の主題歌「ユアーズ」を担当した菅田将暉さん
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松岡茉優さんの主演ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」の主題歌「ユアーズ」を担当した菅田将暉さん

 2023年7月期のおもなドラマ主題歌を紹介。今年の夏ドラマは、菅田将暉さんの書き下ろし曲をはじめ、Adoさんや「NiziU」の新曲、「緑黄色社会」の書き下ろし曲など、バラエティーに富む楽曲がそろった。ほかmiletさんや「SEKAI NO OWARI」、ジャニーズなど、夏ドラマで注目の主題歌をピックアップした。

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 ◇「最高の教師」の主題歌は菅田将暉のドラマ書き下ろし曲

 松岡茉優さんが主演する「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系、土曜午後10時)の主題歌は、菅田将暉さんの新曲「ユアーズ」(配信中)。作詞・作曲は、菅田さん本人と、菅田さんのライブでギターを担当するKohei Shimizuさんとの共作で、ドラマ制作陣と話し合いを重ねて完成させた。

 物語は、高校教師の九条里奈(松岡さん)が、卒業式の日、担任だった3年D組の生徒の誰かに上階から突き落とされるという出来事から始まる。地面に落ちる寸前、1年前の始業式の日にタイムスリップした九条は、1年後の「死」という自分の未来を変えるため、生徒と本気で向き合っていく。

 楽曲は、静かに語りかけるように、一つ一つのフレーズを丁寧につむぐボーカルが印象的なミディアムバラード。人間の内面に迫る深いメッセージ性を備え、弱さも含めてありのままでいることの大切さについて、改めて考えさせられる。それは、学校や家庭の問題に悩む九条や生徒たちの心情にリンクすると同時に、困難を一つ乗り越えたときの“ひとときの安らぎ”と“希望をつなぐ光”といった役割を担っている。

 ◇「18/40」はAdoの新境地となるミディアムナンバー

 福原遥さん、深田恭子さんがダブル主演する「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(TBS系、火曜午後10時)の主題歌は、Adoさんの新曲「向日葵(ひまわり)」(配信中)。ウィスパーボイスやファルセットを用いたしなやかな歌唱が特徴のミディアム曲で、Adoさんの新境地ともいえる。

 ドラマは、美術館などで働く専門職員の“キュレーター”を志す18歳未婚の妊婦・仲川有栖(福原さん)と、40歳独身のアートスペシャリストの成瀬瞳子(深田さん)の年の差を超えたシスターフッド(女性同士の絆)を描く。それぞれ訳あり男子との出会いや恋の展開も見どころだ。

 空から降り注ぐ光をエネルギーにして咲き誇るヒマワリに、どんなときも上を向いて輝きを放つ“あなた”を重ね合わせながら、その存在に支えられている“私”がいる。そんな歌詞は、劇中の有栖と瞳子を思わせ、夢に恋に奮闘する2人の背中を後押ししている。

 ◇「こっち向いてよ向井くん」はドラマ主題歌初となるNiziUの新曲

 赤楚衛二さん主演の「こっち向いてよ向井くん」(日本テレビ系、水曜午後10時)は、9人組ガールズグループ「NiziU」の初のドラマ主題歌となる新曲「LOOK AT ME」(最新アルバム「COCONUT」に収録)。

 主人公は、実家暮らしの33歳で、元カノとの別れを引きずったまま10年間恋をしていない向井悟(赤楚さん)。相手が自分に好意を寄せていると思い込んで勘違いの言動をしたり、誠実さを見せようとするもお互いの考え方にズレが生じたりして、いつも振られてしまう。そんな向井くんの恋愛迷子ぶりを描いている。

 NiziU初のラブソングである同曲は、自己完結しがちな彼に「守られたいんじゃない。一緒に歩んでいきたい」「目の前にいる私を見て。それが何よりの私のトリセツ」といった女心を表現したポップチューン。向井くんの相手の女性の気持ちを代弁し、キュートな歌声でストーリーを引き立てている。

 ◇「真夏のシンデレラ」は緑黄色社会が主題歌&挿入歌を担当

 森七菜さんと間宮祥太朗さんダブル主演のフジテレビ系“月9”ドラマ「真夏のシンデレラ」(月曜午後9時)の主題歌は、4人組バンド「緑黄色社会」の書き下ろし曲「サマータイムシンデレラ」(配信中、9月6日CDシングル発売)。波が弾けるように一気に恋に傾いていく心、はやる気持ちを歌った夏のラブソングだ。なお、挿入歌「マジックアワー」も同バンドが担当している。

 ドラマは、真夏の海を舞台に繰り広げられる、男女8人による恋愛群像劇。蒼井夏海(森さん)を巡る、水島健人(間宮さん)と、夏海の幼なじみの牧野匠(神尾楓珠さん)の三角関係に加え、仲間たちの恋の行方やそれぞれの関係の進展が描かれる。

 夏の恋のトキメキもありつつ、胸がキュンとするような切なさやはかなさが交錯する楽曲は、恋に揺れる夏海たちの姿と絶妙にシンクロする。花火や海辺のシーンでも流れ、挿入歌「マジックアワー」とともに、男女8人のひと夏の情景を鮮やかに彩っている。

 ◇milet、セカオワやジャニーズも

 そのほか、成田凌さん主演の「転職の魔王様」(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時)の主題歌はmilet(ミレイ)さんの新曲「Living My Life」(配信中、8月30日発売のアルバム「5am」に収録)、伊藤沙莉さん主演の「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(テレビ朝日系、火曜午後9時)は「SEKAI NO OWARI」の新曲「ROBO」、杉野遥亮さん主演の「ばらかもん」(フジテレビ系、水曜午後10時)は「Perfume」の「Moon」(9月6日CDシングル発売)。

 坂口健太郎さん主演の「CODE -願いの代償-」(読売テレビ・日本テレビ系、日曜午後10時半)は「UVERworld」の書き下ろし曲「VICTOSPIN」(最新アルバム「ENIGMASIS」に収録)、若村麻由美さん主演の「この素晴らしき世界」(フジテレビ系、木曜午後10時)は小田和正さんの書き下ろし曲「what’s your message?」(配信中)、中村倫也さん主演の「ハヤブサ消防団」(テレビ朝日系、木曜午後9時)は、ちゃんみなさんの新曲「命日」(配信中)。

 目黒蓮さん主演の「トリリオンゲーム」(TBS系、金曜午後10時)は「Snow Man」の書き下ろし曲「Dangerholic」(9月6日CDシングル発売)、松村北斗さんと西畑大吾さんがダブル主演する「ノッキンオン・ロックドドア」(テレビ朝日系、土曜午後11時)は「SixTONES」の新曲「CREAK」(8月30日CDシングル発売)と「なにわ男子」の新曲「Missing」(9月13日に両A面シングル「Make Up Day/Missing」発売)、生田斗真さん主演の「警部補ダイマジン」(テレビ朝日系、金曜午後11時15分)は「関ジャニ∞」の「オオカミと彗星」(CDシングル発売中)、菊池風磨さん主演の「ウソ婚」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後11時)は「Sexy Zone」の書き下ろし曲「本音と建前」(9月20日CDシングル発売)が採用されている。

 ソロシンガー、ガールズグループ、バンドなど幅広いアーティストの楽曲が並ぶ夏ドラマ主題歌。しっとりとしたバラード、ポップなナンバー、激しいロックチューンなど、さまざまな音楽性で各ドラマの世界観に寄り添い、ストーリーを盛り上げている。(水白京/フリーライター)

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